前育GK月田、「勘が働いた」ビッグセーブで無失点Vまであと一つ
ゲキサカ / 2017年1月7日 21時46分
[1.7 全国高校選手権準決勝 前橋育英高1-0佐野日大高 埼玉]
幾度となくチームを救ってきた守護神がこの日もゴール前に立ちはだかった。立ち上がりから試合を優勢に運んだ前橋育英高(群馬)だが、5バックで守りを固める佐野日大(栃木)を攻めあぐね、逆に前半29分には決定的なピンチを招いた。
佐野日大MF小林拓海(3年)のシュートがPA内中央のFW長崎達也(3年)の足下に入り、長崎が鋭い反転から右足でシュート。これをGK月田啓(3年)が横っ飛びで弾き出すビッグセーブを見せた。
「勘みたいなものが働いた」とは、このシーンを振り返る月田の言葉だ。「最初のシュートに反応して右に寄ってしまっていた。10番(長崎)がトラップしたとき、左が空いていたので、逆に左にしか来ないと思った」。長崎のシュートはゴール右上隅を捉えていたが、“読みどおり”のスーパーセーブ。すると、その1分後に前橋育英に先制点が生まれた。
1-0で折り返した後半も前橋育英の堅守が光った。後半15分にはDF小山翔(3年)が至近距離でシュートブロックし、同34分にもゴール前でDF角田涼太朗(2年)が難しい体勢からクリア。公式記録上は後半の被シュートを0本に抑え、1-0の完封勝利で決勝進出を決めた。
「みんなが体を張ってくれて、シュートブロックしてくれて、それでも枠に飛んで来たら自分が止めるだけ。みんなが同じ意識を持っているし、練習からしっかり積み重ねてきた。その積み重ねが出ていると思う」
準々決勝の滝川二戦(2-0)はセンターバックの角田が出場停止で、この日はDF後藤田亘輝(2年)が発熱で欠場。最終ラインにアクシデントが相次ぎながらも、これで5試合連続の無失点。99年度の市立船橋以来、17年ぶりの無失点優勝に王手をかけた。
「そういうのを意識するとよくないので、目の前の試合で失点しないことだけを考えたい。試合中、点を取られなければ負けることはないので」。夏の総体予選は初戦で常磐高にPK戦で敗退。「初戦敗退からの逆襲」をテーマに選手権予選へ臨み、ついに全国決勝の舞台まで駆け上がってきた。「『逆襲』という意味でも、日本一を取りたい」。無心で挑む月田が最後の砦となって、悲願の初優勝へ導く。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 西山紘平)
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