“出場停止明け”の男が見せた意地…前育DF角田「自分が入って何も変わらなかったら意味がない」

ゲキサカ / 2017年1月7日 23時7分

攻守に貢献する前橋育英高(群馬)DF角田涼太朗(2年)

[1.7 全国高校選手権準決勝 前橋育英高1-0佐野日大高 埼玉]

 仲間に準決勝まで連れてきてもらった。その思いがあるからこそ、前橋育英高(群馬)のDF角田涼太朗(2年)は自らのすべてを出してチームに勝利をもたらそうと90分間を戦い続けた。

 2年生ながらもスターティングメンバーに名を連ねる角田だが、2回戦の市立船橋戦、続く3回戦の遠野戦で警告を受けて準々決勝の滝川二戦は出場停止となった。迎えた滝川二戦では「信じることしかできなかった」と試合を見守ると、チームは2-0の完封勝利を収めて準決勝進出を決め、角田に再びプレーする機会をもたらした。

「本当にチームに迷惑を掛けてしまった。でも、ここに連れてきてもらったし、自分が入って何も変わらなかったら意味がないと思っていた」。そう決意して準決勝のピッチに立つと、まずは持ち味の左足のフィードで得点機を演出する。前半30分、最終ラインでボールを受けた角田は、最終ライン裏に抜け出そうとするFW飯島陸(2年)を見逃さずに正確なボールを供給すると、飯島の折り返しをMF高沢颯(2年)が流し込んで先制点が生まれた。

 その後は本職の守備で奮闘。絶妙なカバーリングで危機の芽を摘み取り、鋭い寄せで相手選手から自由を奪い続けて5試合連続の完封勝利、そして決勝進出に大きく貢献した。

 決勝で対するはプレミア王者の青森山田高(青森)だ。「GK(廣末陸)も強いし、前線の選手も連係がうまいので手強いと思う」と警戒を示しつつも、「ただ、自分たちがやることをやれば勝てない相手ではないと思う。だから、自分たちのやるべきことをやるだけです」とこれまで積み上げたものを信じて決勝の舞台に立つ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2016

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング