町田が“育成の町”復活へJFAとJリーグ協働によりコーチを海外派遣
ゲキサカ / 2017年1月20日 15時54分
J2のFC町田ゼルビアは20日、アカデミーコーチの酒井良を海外派遣すると発表した。酒井コーチは湘南や山形などを経て町田でプレー。2012年限りで引退後、町田のアカデミーコーチやトップチームのアシスタントコーチを務めていた。
今回、Jリーグと公益財団法人日本サッカー協会(以下JFA)が協働で行っているJFA・Jリーグ協働プログラムの取り組みの一環として、セルビア共和国のFKヴォイヴォディナ・ノヴィサドへ派遣される。期間は2017年2月から12月まで。
クラブ側によると、今回の派遣は“育成の町”復活のために本制度を活用した。「『少年サッカーの街』として、町田市はかつて北澤豪さん、戸田和幸さん、山田卓也さん、林健太郎さんをはじめ、最近では太田宏介選手や小林悠選手ら、日本代表や海外クラブでプレーする選手を輩出してきました。オランダリーグでプレーしたFC東京の太田宏介選手は、FC町田 (FC町田ゼルビアジュニアユースの前身)出身です。FC町田ゼルビアでは『町田から世界へ』というスローガンのもと、そんな先人たちに負けない人材を輩出できるようにと考えております。その中で今回、酒井コーチの派遣を決定致しました」としている。
セルビアのクラブを選んだ理由について、酒井コーチは「それは『ビッククラブと言われるクラブや、その国で独り勝ちしているクラブではなく、育成を重視し、独自の哲学を持って強豪クラブに立ち向かっているクラブに行きたい』ということです。我らが町田は周辺をJ1の強豪クラブに囲まれています。我々は独自の輝きを放ってこそ、存在意義があると思っています。ビッグクラブを相手に育成で勝負するFKヴォイヴォディナ・ノヴィサドというクラブには、そのヒントが隠されていると感じたからです」と話している。
そして「アカデミーコーチとして成長して帰ってくることはもちろん、今、日本サッカーがどの位置に立ち、何が課題なのかを明確にしてきたいと思っています。そして、『町田から世界へ』を実現するために、子ども達が世界へと羽ばたくための道を切り開いていきたいと思っています」と意気込みを語っている。
以下、プロフィール
●酒井良
(さかい・りょう)
■出身地
神奈川県相模原市
■生年月日
1977年8月9日
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