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[新人戦]新生・青森山田は東北準V。正木コーチ「後悔して欲しくない」「本当に気づいたら次からの行動が変わると思う」

ゲキサカ / 2017年1月31日 15時54分

 全国2冠から東北での敗戦を喫したチームはこの苦杯を今後へのきっかけにするしかない。正木コーチは「県内でずっと勝ってきているのは他のチームよりも必死にやってきた質とか量とかだったと思う。今の子達は勝って当たり前。負けることを知らない。必死でやっている姿が見えていなかった」と語る。青森山田が青森や東北のチームを上回るような必死さ、本気度で築いてきた「北の名門」の地位。だが、このチームからはまだ見えていなかったという。

 まずは青森山田の選手としてピッチに立つ条件を満たす選手になること。選手として成長することはもちろんだが、それは日常の姿勢から変えていかなければならない。昨年からのレギュラーである小山内やMF郷家友太(2年)、現2年生のリーダー格であるMF佐々木友の後ろにくっついて行動する選手がまだまだ多く、宿舎での挨拶、気遣いなど他の人がやってからやるような状況。その部分は今回の遠征でも指摘されて変わってきてはいるが、まだまだだ。

 正木コーチは「まず人としてきちっと成長しないと。普段の生活をちゃんとやっていれば、自信持ってサッカーでもなると思っている。普段の生活がだらし無い選手は信用できないと監督も言っている。そこのきっかけが今回であればいい」

 結果は昨年と同じ準優勝だが、GK廣末陸(3年)やMF高橋壱晟(3年)ら主力半数がいなかった1年前とは意味が違う。自分たちはまだまだ力が無い、人としても成長しなければならない。その「気付く」きっかけが今大会の準優勝になるか。正木コーチは「後悔して欲しくない」と語った。選手としては青森山田の主将を務め、選手権で計5ゴールを決めている正木コーチだが、自身が主将だった99年の全国高校総体は青森県予選で敗退して出場できなかった。

「僕はここ20年で唯一負けているキャプテンなんですよ。だから、どの年代にも言っていた。後悔して欲しくない、と。勝ち続ける難しさもあるんですけど、今のままだったら必死でやった? という問いかけが出てしまう。今のままじゃ本当に後悔するよと」。

 当時はまだ常勝軍団になる前の段階。それでも主将として、仲間たちとともに全国高校総体に出られなかった悔しさは非常に大きかった。同じ経験を後輩でもある教え子たちにして欲しくない。全国に出て、3年生たちのようにいい思い出をつくって卒業して欲しい。だからこそ、気づいて、変わってくれることを求める。小山内は「(自分や郷家だけが)危機感持っていてもチームは変わらない。自分たちの力の無さに気づいて危機感もってやらないと、山田で歴代最低の記録をつくるかもしれない学年なので、危機感を持ってやっていきたい」。選手たちは青森に戻って今回、東北大会に帯同しなかった選手たちと競争。勝つことは当然ではないことを理解して、日常から行動を変えて、ライバルたち以上に必死に、本気で努力をして、結果を残すチームになる。

(取材・文 吉田太郎)

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