[新人戦]全国復帰目指す浦和東は埼玉16強敗退も、1年生FW小川らが今後への可能性示す
ゲキサカ / 2017年2月5日 0時11分
[2.4 埼玉県高校新人大会1回戦 昌平高 2-0 浦和東高 昌平高G]
現状では力負けの0-2敗戦。それでも浦和東高は夏、冬へ向けて楽しみなチームだった。
この日はインフルエンザの影響で主力数人がベンチスタート。16年県内3冠の昌平高に圧倒的にボールを支配され、局面を打開されるシーンも続いたが、それでも浦和東はCB市村悠太朗(2年)とCB片岡瑞樹(2年)を中心に個々のカバーリングの意識高く、GK高草木天平(2年)の好セーブもあって0-0で試合を進めていく。
前半終了間際にクロスバーを叩いたシュートのこぼれ球をクリアできずに失点したが、その後も我慢強い守りで何とか食い下がった。そして1点差の後半半ばから攻撃へシフト。唯一昨年から主力のCB青木兵吾(2年)を投入すると、ボランチへ移った市村と青木が上手くポジションチェンジしながらチームを活性化する。
またMF小林雄太(2年)のドリブル突破やサイドをコンビネーションで打開するなど本来の良さを発揮。そして31分には敵陣でのインターセプトから左SB笹沼龍也(2年)のクロスをファーサイドの1年生FW小川翼が抜群の高さを発揮して頭で折り返す。最後はゴールエリアへ飛び込んだMF石塚陸斗(1年)が決定的な右足シュート。浦和東は0-2で敗れたものの、アディショナルタイムにも連続攻撃から青木が決定機を迎えるなど、終盤は攻めでもやれる部分を示した。
鈴木豊監督は「一本のパスの質だったり、抜け出した後のシュートの質だったり課題もありますけれど、ここで(昌平と)できたのは良かった」。ベスト16で敗退となったが、支部予選は大宮東高や市立浦和高といった難敵に勝ち切り、今後ターゲットになる相手と真剣勝負できたことに前向きだった。
バリエーションあるサッカーができた昨年からメンバーが入れ替わった難しさもある。それでも今年は県内の公立校で初めてBチームが県2部リーグに参戦するなど、今後へ向けた強化への準備ができており、Aチームもポテンシャルを感じさせる選手たちが多数。指揮官が「ヘディング折り返せたり、前に飛び込めたり、一瞬の凄さがある」と注目する長身FW小川や2年前のエース・望月海渡(現新潟医療福祉大)のような活躍が期待される市村、青木ら中心に今後変化して3年ぶりの全国高校総体、6年ぶりとなる全国高校選手権出場を目指していく。
(取材・文 吉田太郎)
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