[MOM2048]正智深谷DF孫大河(2年)_高校進学後に身長8cm伸びてCB転向、抜群の高さで守備の中心に
ゲキサカ / 2017年2月6日 9時33分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.5 埼玉県高校新人大会準々決勝 正智深谷高 2-0 越谷西高 埼工大G]
正智深谷高入学時は175cmのSB。そのDF孫大河は183cmまで急激に身長が伸びる中で徹底的にヘディングを磨き、今や高さで存在感を示すCBとなった。
この日は相手のロングボールを狙った位置へと跳ね返し、現在向上中のクロスの対応でも身体を捻りながら上手くPA外へと飛ばしていた。そしてセットプレーでは相手DFの頭上からヘディングを打ち込み、決定機を演出。入学後に身長を逆転されたと笑う小島時和監督は「とにかくヘディングしろって言ってきました。昨日(の試合でも)もほとんど跳ね返していました」。選手権全国大会では登録外だった孫がCB中村友空(2年)とともに守備の中心として2試合連続完封勝利に貢献した。
孫は「自分の特長の身長活かしたヘディングは監督からも期待されている。自分はやるだけなんで。連戦で最後ちょっとやばかったんで、そういうところを改善していきたい」と引き締めた。1年時にケガで離脱している期間に身長が伸びたという孫だが、コーチ陣も彼が備えていたヘディングのタイミング、合わせ方を評価。「磨いていけば武器になる」という言葉を信じて筋トレで跳躍力を強化するなど磨いてきた成果が徐々に発揮されてきている。
この日は左足のフィードで2点目の起点にもなった。本人は「全然ヘタクソで、もっと練習しないとダメです」と首を振ったが、距離の出るキックはヘディング同様武器になる可能性がある。そのCBは今後へ向けて「絶対にヘディングで負けなくて、攻撃は最低限つけるところはつけて、自分で点取ってチームを助けられればいい」と目標を語った。
東京のFCトリプレッタジュニアユース出身。中学3年夏のフェスティバルをきっかけに、先輩もいる正智深谷へ進学して現在は寮生活を送っている。世界のCBたちの技術、精神面など良い部分を参考に学習。「いいところを集めたような選手に。セルヒオ・ラモスの闘争心も好きですし、ウルグアイ代表のホセ・ヒメネスも好きですし、最近はイタリア代表のボヌッチにハマっています」。高校進学後に「ありがたいことに」高さを授かり、ポジションを変えた孫はまだまだ成長途中。魅力的な武器を磨き、課題を改善してチームを勝利へ導くCBとなる。
(取材・文 吉田太郎)
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