[新人戦]正智深谷の注目ストライカー梶谷主将は岩崎、小川を目標に。高校生を代表するFW、そしてリーダーへ
ゲキサカ / 2017年2月5日 23時23分
[2.5 埼玉県高校新人大会準々決勝 正智深谷高 2-0 越谷西高 埼工大G]
今年、全国的にも注目のストライカーだ。正智深谷高FW梶谷政仁主将(2年)は1月の全国高校選手権でも1得点を挙げてチームの8強入りに貢献しているストライカー。新人戦開幕直前に体調を崩したことで、ベンチスタートとなっているが、初戦は自ら1得点を奪うなど全3得点に絡む活躍を見せ、この日も後半からの出場で決定機を演出した。
180cmと長身で高さ、ボールを収める力があり、「中学校の時(A.CアスミジュニアユースFC)はドリブルチームだったので1対1の突破はできる」という柔らかいドリブル突破も持ち味。選手権での活躍をきっかけに強豪大学からすでに声がかかっているというほどの注目タレントだ。
この日もDF2人の間を個人技で破ったほか、積極的な仕掛けでチャンスメーク。12分に左クロスを決定的な形で合わせながらも決められなかった点や、突破が強引過ぎた面は反省点だが、それでも十分な存在感を示していた。
そのFWには目標とする明確な姿がある。「岩崎悠人選手と一昨年の小川航基選手。キャプテンでチームをまとめて、FWとして凄いというところを目標に頑張っていきたい」。岩崎、小川はともに高校時代、「世代ナンバー1ストライカー」の評価を得ると同時に、リーダーとしてチームを引っ張っていた。梶谷は彼らのようになることを目標に「まだそのレベルには自分でも達していないと思う。ストライカーとして(特に)必要なのは点取ること。そして全てを極めていきたいです」と誓う。
小島時和監督は実力に加えて人間性も認めている。「練習一番に来てボール出したり、最後に片付けたり、気が効くんだよ。何でも率先して、面倒くさいようなことする。(主将として重要なことは)技術的に優れていて、信頼もあること」。今年は中学時代に主将を経験した選手が多いという正智深谷だが、指揮官は率先して嫌なことを実行する姿勢を特に評価して彼に主将を任せている。
課題は自分一人で何でもやってしまおうとするところ。周囲を信頼して役割を分担することもリーダーとして求められる部分だ。「チームまとめるというよりも、実際チームはもうまとまっているので、その中で引っ張っていけるようにしたいですね」。協力しながらチームを高めていくこと。そして注目ストライカーはリーダーとしても、点取り屋としても、目標とするFWたちに近づく。
(取材・文 吉田太郎)
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