[新人戦]長崎総科大附が初優勝!名将の予想上回るほどの最上級生たちの頑張りで九州タイトル掴む
ゲキサカ / 2017年2月13日 18時54分
一方、長崎総科大附はDF嶋中春児(2年)が相手エースの高橋を徹底マーク。ボールを背に高橋の動きだけを追い続けていた嶋中は中央でも、サイドでも高橋から距離を離さない。多くの時間帯で沈黙させられた高橋は一瞬の隙を突いてボールを受け、攻撃をスピードアップするシーンもあったが、思い通りのプレーをすることはできず。神村学園の攻撃は長崎総科大附のCB田中純平主将(2年)や右DF岩本蓮太(2年)らに跳ね返され、逆に左DF小川大貴(2年)の攻撃参加からピンチを迎えるなど苦しい展開に陥った。33分には高橋の中央突破から中上の右クロスをFW大山尚一(2年)が合わせたものの、得点には結びつかず。5年ぶりのタイトルには手が届かなかった。
長崎総科大附が快勝で初V達成。昨年からのレギュラーであるGK湊は「去年みたいに前からのハイプレスをかけて全員守備、全員攻撃できるところは完全ではないですけど、できてきているかなと思います」と成長を認め、田中は「厳しい戦いもある中で勝ち切って優勝に繋がったのは大きな自信になっています」と胸を張った。
絶対エースのU-18日本代表FW安藤瑞季(2年)が同代表のスペイン遠征で不在の中、小嶺監督も「各自の持ち味が出たかな」と語った初優勝。ただし、ここで立ち止まる訳にはいかない。荒木は「この1年は去年の悔しさもあるんで練習中から試合をイメージして腐らずに妥協せず、一日一日を大切にしてやりたいと思います」と意気込み、田中は「まだまだ今年1年始まったばかりですし、今年1年全国で勝つという目標は変わらないので、サニックス(杯、3月)もプリンスリーグも高総体も、一つ一つ気を抜いたら負けるぞという危機感もってやっていきたいです」と誓った。本格的な戦いはまだまだこれから。長崎総科大附は今大会で見えた課題を修正し、今大会帯同していない選手たちとの競争によって逞しさを増して次の目標達成を目指す。
(取材・文 吉田太郎)
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