[MOM2055]長崎総合科学大附FW西原先毅(2年)_“最後の”チャンスものにしたFWが決勝でもヒーローに
ゲキサカ / 2017年2月13日 22時22分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.13 九州新人大会決勝 長崎総合科学大附高 3-1 神村学園高 佐賀県総合運動場陸上競技場]
“最後のチャンス”をものにしたストライカーが決勝でヒーローになった。長崎総合科学大附高のFW西原先毅(2年)は0-1の前半19分に敵陣PA近くでのインターセプトから見事な切り返しでDFをかわして左足一閃。フォローしていたFW荒木駿太(2年)が良い形で走り込んでいたが、「決めたかった」という西原は自ら打ち切ることを選択し、「いつもよりも落ち着いていて切り返して打てた」と喜ぶ一撃でチームを勢いづけた。
すると、1分後の20分にはドリブルで持ち込んでからスルーパス。今度は荒木の決勝ゴールをアシストした。本人は「(自分は)決めただけなんで。守備のところも、体張って収めるところとかもまだまだ」と首を振ったが、3点目のシーンなど前線で潰れ役となり、守備のところでも健闘した。
県大会はチャンスを掴めず、今回の九州大会でも予選リーグでは結果を残すことができなかった。だが、小嶺忠敏監督の起用に見事応えて「チャンス、最後だぞと言われてできました」という準決勝で決勝点を決めると、決勝でも連続ゴール。身体を張った競り合いとシュートを特長とするFWにとっては自信をつける大会となった。
今大会はエースFW安藤瑞季がU-18日本代表のスペイン遠征のために不在。その代役の一人としてチャンスを得てアピールに成功した。だが、今回の結果に満足することなく、「(憧れは)瑞季です。決めるところは決めてチームを勝たせるところ」という存在の安藤とともに成長することを目指す。「自分の長所をもっと強くして、短所も改善して瑞季がいなくても勝てるようにしていきたい」と意気込んだ。
「彼の場合は課題がはっきりしている」という小嶺監督からボールを失ったあとに追いかける部分や守備の部分を要求されてきた。名将も「(要求が)分かってきた」と認めるFWが、再び期待に応える活躍をするため、ひたむきに努力を続ける。
(取材・文 吉田太郎)
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