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[MOM425]関西選抜MF末吉塁(2年)_「プロになれるかなれないか勝負の年」、大体大のアタッカーが存在感

ゲキサカ / 2017年2月18日 6時30分

サイドからスピードに乗った仕掛けで存在感を見せた末吉

[2.17 第31回デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会 東海選抜0-3関西選抜 刈谷]

 2017年を勝負の年と位置づけるアタッカーが存在感をみせた。関西選抜は東海選抜に3-0で快勝し、初戦を突破。関西選抜のMF末吉塁(大阪体育大2年=初芝橋本高)は直接得点に関わるシーンこそなかったものの、2列目左から鋭い突破や正確なクロスを供給し、リズムをもたらした。

 末吉は「堅くなるかなと思ったのですが、自分たちの関西らしい勢いあるサッカーができたと思います」と胸を張る。ハツラツとプレーする関西選抜の一員として、末吉は90分間フル出場で戦い抜いた。

 大学卒業後のプロを目指しているため、大学3年生となる2017シーズンは勝負の年。「4回生だったら遅いと思うので、3回生となる今年はプロになれるかなれないか、勝負の年だと思っています」と話すとおりだ。まずは多くのJクラブスカウトが駆けつける大学の地域選抜対抗戦・デンチャレでアピールを果たした。

 4-4-2の2列目左へ入り、持ち味のスピードを発揮して仕掛けていった。「チームのみんなが僕を活かそうとしてくれていて。サイドに張ったらパスを出してくれたり、SBの人も僕がドリブルしやすいようにあまり上がってこなかったりしてくれて、そういうところはやりやすくさせてもらっています」。味方のお膳立てもあり、出来たスペースを有効活用。素早いドリブルで相手を置き去りにするシーンもみられた。

 チームは3-0の快勝。1、2点目ともにCKからゴールは生まれたが、セットプレーを獲得できたのも末吉や逆サイドのMF國分将(近畿大3年=札幌U-18)による押し上げがあったからこそ。とはいえ末吉は「縦へいこうとしたときに2枚目とかに上がられていたので、まだまだだなと。対策されているなというのがあって、それでももっと突破していけるようにならないといけないなと思いました」と反省も口にする。

「サイドから攻めてのクロスとかで点が取れたらいいなとは思っています」と言うように、アシストや得点などの目に見える数字が残せなかったことに悔しさものぞかせた。

 将来のプロ入りを見据えるMFはまずは関西選抜で結果を残し、その先には「アピールして全日本選抜に入れるようにしたい」と誓う。「今年は自分の特長をよく出せていけるようにやりたいです」。大会2日目の18日には関東Aと戦う。チームの二連覇に貢献し、“日の丸”まで駆け上がれるか。

(取材・文 片岡涼)
●第31回デンソーカップチャレンジ刈谷大会特集

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