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故障明けの鹿島DF山本脩斗、出場から1分で決勝点につながるロングフィード

ゲキサカ / 2017年2月18日 18時35分

途中出場で決勝点を演出したDF山本脩斗

[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 出場直後のワンプレーが試合を決めた。左膝痛で出遅れていた鹿島アントラーズのDF山本脩斗は2-2の後半37分からDF三竿雄斗に代わって左サイドバックで途中出場。その1分後だった。自陣から左足で前線にロングフィードを送ると、FW鈴木優磨の前に体を入れたDF遠藤航のバックパスが短くなったところを逃さず、鈴木が左足で決勝点を流し込んだ。

「時間は少なかったけど、チャンスは何回かあると思っていた。(鈴木)優磨がしっかり決めてくれた」。相手のミスとはいえ、決勝点につながるロングパス。わずか8分間の出場で大きな仕事をやってのけた。

 昨季終盤から抱える左膝痛の影響でプレシーズンマッチはすべて欠場。全体練習合流から1週間余りで、実戦は12日に行われた水戸との練習試合に出場しただけだった。その間、左サイドバックで主に出場していたのは新戦力の三竿雄。この日も先発の座を譲ったが、31歳のベテランが短い出場時間で存在感を示した。

「チームが強くなるには競い合うことが必要。僕自身、刺激になっているし、やるからには負けられない。チーム全体でいい競争ができていると思うし、練習からいいトレーニングをしてチーム力を高めていきたい」

 この日もGKクォン・スンテ、MFレオ・シルバ、FWペドロ・ジュニオールという新外国人3選手が先発。リーグ連覇、悲願のACL制覇に向け、大型補強を敢行した前回王者は盤石の布陣を築いている。中2日の21日にはACL初戦となる蔚山現代戦(カシマ)が控える。「すぐにACLが始まるので、切り替えて、チーム全員で勝ちに行きたい」。勝利の余韻に浸る間もなく、気持ちを切り替えていた。

(取材・文 西山紘平)

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