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[MOM429]関東選抜A・FW鈴木国友(3年)_大舞台に強いストライカーが逆転優勝決める劇的ヘッド!!

ゲキサカ / 2017年2月19日 23時3分

 鈴木の出番がやってきたのは後半26分。名前を呼ばれた瞬間に嬉しくて仕方がなかった。三浦佑介監督からは「点を取って来い」「相手CBの二枚が裏への対応が良くないから、そこを突いていけ」と指示された。「相手にたくさんチャンスも作られていたんですけど、みんなが超身体を張っていた。レレも悪くなかったけど、そこで代わったので。だからこそ結果を出さないととは思っていました」。チームのために点を取ると強く誓い、果敢にゴールを目指した。後半39分にはドリブルで持ち込みフリーでシュートを放つシーンもあったが、打ち上げてしまう。

 それでも後半終了間際のアディショナルタイム3分、まさにラストワンプレーの場面で鈴木は大仕事をやってのけた。MF西澤健太(筑波大2年=清水ユース)からの左CK、ニアサイドへ飛び込んだ鈴木は相手GKの前からヘディングシュートを叩き込んだ。まさに値千金の決勝点。すぐに決まったかどうかはわからなかったが、駆け寄ってくる仲間を見て、ゴール内に落ちたボールを見て、「あ、入ったんだ」と理解した。

「相手のストーンが三笘(薫)に代わって、そんなにサイズがなかった。自分のマークも輝一(矢島)だったので、“よーい、どん”でやればスピードでは勝てるかなと。最初はファーに釣っておいて、ニアに走り込んだ感じでした」。待望の今大会初得点。「素直に嬉しかった」と鈴木は破顔する。

 劇的なゴールでチームを戴冠に導いたものの、試合後ふと冷静になった鈴木は「今大会は自信や手応えを持って臨んでいたので、結果を残せば全日本にも入れると思っていた。そういう意味では自分は結果を出せなかったし、いいプレーをできなかった。そこにもどかしい気持ちはありますね」と悔しさをのぞかせた。

 今後は桐蔭横浜大へ戻り、4月の関東大学1部リーグ開幕へ備えていく。今季の活躍次第でプロ入りの選択肢は一段と広がっていくはずだ。「リーグ開幕まで2か月あるので、この悔しさをここで終わらせず、自分はチームに持ち帰りたい。目に見える結果が必要なのでゴールにこだわっていければ、リーグ戦ではもっと点を取れるかな」。決勝の大舞台で輝きを放ったストライカー。“持っている男”は進化を止めない。

(取材・文 片岡涼)
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