U-15日本代表エース候補、西川潤が貫く流儀と痛感した課題
ゲキサカ / 2017年2月20日 11時37分
合宿2日目の17日、ぎこちない選手も目立つ中で、伸び伸びとしたプレーを見せている選手もいた。横浜F・マリノスジュニアユースのMF西川潤もその一人。一昨年は一つ上の年代に混じって全国大会で結果も残し、昨年4月にはイタリアで行われたデッレナッツォーニトーナメントに参加したU-15日本代表に、一つ年下の02年生まれ組から選出。2得点を決めるなど準優勝に貢献しており、場慣れしているのが大きかったのだろう。
ただ、早生まれの中学3年生である西川は、ジュニアユースを卒業後は実戦から離れており、今回の合宿について「まずは試合感覚をつかむところを意識しなければいけなかった」と振り返る。最終日に行われた浜松開誠館高との練習試合ではFWとして先発したが、相手DFを背負った状況でボールを受けて苦しむ場面も多く、必ずしも機能していたとは言いがたかった。
迎えたハーフタイム、西川は有馬監督から「お前の武器は背負いながらでもターンしてゴールに向かっていけることじゃないのか?」とハッパをかけられる。「思い出させてもらった」(西川)ことで、あらためてトライする姿勢を取り戻すと、先制点を許した直後の後半6分だった。「あれは自分の得意な形だし、監督から言われたとおりのプレーを出せた」(西川)。DFに付かれた状況ながら反転からゴールへ向かうと、得意の左足シュートを振り抜いて、鮮やかにゴールネットを揺らしてみせた。「ベイルを参考にしている」と言う見事なゴールだった。
試合を通じてみれば消えている時間も多く、課題もあった。本人もそのことに自覚的だ。「やっぱり自分の課題は運動量や強さの部分、それに前線での駆け引き。そういうところが足りていない」(西川)。4月からの進路としてユース昇格ではなく、桐光学園高を選んだのも、それが最大の理由。3歳年長の兄・西川公基(桐光学園高)の影響や同校OBであるFW小川航基への憧れもあったと言うが、「高校サッカーに行ったほうが、自分の課題は埋められると思ったのが一番」と言う。
当初は慰留していた横浜FMジュニアユースのスタッフも、本人の決心を聞いて「最後は『頑張って来いよ!』と言ってもらえた」と送り出された。自分で決めた道だけに、もはや前に進むのみ。高校で、そしてU-15日本代表で「結果を出し続ける選手になる」ことを力強く目指す。
(取材・文 川端暁彦)
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