“最高を上回る出来”のスパイクにジル大満足「もっとたくさんのゴールを」

FWオリビエ・シルが新作スパイクに太鼓判を押した

　プーマが誇る最新の技術力を結集させたスパイク『エヴォパワー VIGOR 1』が発売になった。データ集積など、開発段階から協力したアーセナルのフランス代表FWオリビエ・ジルは「今までの最高のスパイクは前作のエヴォパワーだったが、さらに軽くなったし、グリップ力も増した。だから足の速い僕には合っているんだ」と、“最高を上回る出来”に大満足の様子だ。

　ジルの特長のひとつに、これまでに大きな故障離脱がないことがある。「その点では運がいい」というが、精神面を安定させて試合に臨むことも大事だとも話す。「試合前にしているルーティンは、音楽を聴くこと。それとピッチに立って試合で自分が良いプレーをするイメージを思い描くことに集中することで、精神面の準備を整えるんだ」。

　世界のトッププレーヤーは準備段階から決して手を抜かないという証拠だが、プーマのスパイクが足元を支えている点も無視できない。「もっとたくさんのゴールを決められることを願っているよ」と話せる裏には良好な関係性が伺える。

　30歳になったジル。一般的に考えれば、現役選手としてのキャリアの終着点も考えなければならなくなってくる。ただプーマの契約選手には、今年50歳の現役シーズンを迎えるFW三浦知良がおり、ジルも意識する存在だ。「信じられないくらいすごい」としながらも「僕も50歳までプレーしたいと思うし、できると思う」とジル。日本のレジェンドへの対抗意識が、フランス代表FWのパフォーマンスをさらに向上させる。

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(取材・文　児玉幸洋)
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