イブラが貫録の2発! マンUが5度目のリーグ杯優勝!! フル出場の吉田は初タイトルならず

　いい流れの時間帯に先制されてしまったサウサンプトンだが、両サイドバックが積極的に攻撃参加を繰り返し、サイドを幅広く使って攻撃を展開。前半28分、ペナルティアーク内でボールを受けたガッビアディーニが後方に落とし、ウォード・プラウズが右足を振り抜くも、GKデ・ヘアのファインセーブに阻まれる。さらに同32分、タディッチの左足シュートが枠を捉えたが、これもGKデ・ヘアの牙城を崩せず、前半のうちに追いつくことはできなかった。

　逆にユナイテッドが少ないチャンスを確実にモノにする。前半38分、左サイドでロホ、マタ、マルシャルと華麗につなぎ、ロホが中央にグラウンダーのボールを入れる。これを冷静にリンガードが右足でゴール右隅に流し込み、リードを広げる。しかし、サウサンプトンも同アディショナルタイム1分、PA右の深くまでえぐったウォード・プラウズの折り返しをガッビアディーニが右足で合わせ、2-1。1点を返して前半を終えた。

　前半、シュート3本に終わったユナイテッドは、後半開始からマタを下げてMFマイケル・キャリックを投入する。しかし、立ち上がりにサウサンプトンが立て続けにCKを得ると、同3分に同点に追いつく。左CKからユナイテッドがクリアしきれず、デイビスがヘッドでゴール前に入れたボールを、ガッビアディーニがスモーリングを軸に反転ダイレクトボレー。これにはGKデ・ヘアも反応できず、ゴール右隅に突き刺さり、2-2と試合は振り出しに戻った。

　吉田が体を投げ出してユナイテッドの攻撃を止めるなど、最終ラインが奮闘するサウサンプトンは、後半18分に左CKからロメウが決定的なヘディングシュートも右ポストを直撃。同31分には、CKから左右に揺さぶられ、マルシャルの左クロスからリンガードにシュートを許したが、枠上に外れ、事なきを得た。

　残りの時間での決勝点を狙い、後半32分にユナイテッドはFWマーカス・ラッシュフォードを、サウサンプトンはMFソフィアン・ブファルをピッチに送り出す。さらにサウサンプトンは同38分にガッビアディーニを下げてFWシェーン・ロングを入れた。

　均衡した状況が続く中、決勝点は終了間際に生まれた。後半42分、PA右のエレーラのクロスをイブラヒモビッチが頭で押し込み、ユナイテッドが勝ち越しに成功する。その後、同45分にMFマルアン・フェライニを投入して守備を固め、3-2で逃げ切り勝利。ユナイテッドがジョゼ・モウリーニョ体制で初タイトルを獲得した。

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