[Blue Wave winter league 2017 中四国S-1]プリンスリーグ復帰の境が3連勝!広島国際学院は決定機活かせず

ゲキサカ / 2017年3月14日 7時11分

前半17分、境高はMF藤井翼が左足で先制ゴール

[3.12 Blue Wave winter league 2017 中四国S-1 広島国際学院高 0-2 境高 黒潮町陸上競技場]

 中四国の強豪8チームが冬季にチーム強化と選手育成を目指す「Blue Wave winter league 2017 中四国S-1」は12日、最終節を行い、広島国際学院高(広島)対境高(鳥取)戦は境が2-0で勝利。最下位から5位へ浮上して1部残留を決めた。一方、広島国際学院は6位で大会を終了している。

 序盤からボールを握ったのは、広島県高校新人戦で優勝した山陽高と延長戦の熱戦を演じている広島国際学院だった。MF閑田拓真やMF野田貴也、CB椋田亮太を中心にボールを動かし、俊足FW野嶋海斗が再三サイドのオープンスペースを突くなど境を押し込んだ。そして決定的なシュートまで持ち込んでいたが、CB野村光希やCB山本大誠、GK景川蓮が身体を張って守る境の前に得点することができない。
 
 すると、境は俊足FW根平雄登の抜け出しで逆に決定機を作り返す。大会優秀選手に選出されたMF木村拓樹やMF服部俊也が中盤でボールの収まりどころになりつつ、素速い攻撃でチャンスへ結びつける境は17分、PAやや外側でボールを受けたMF藤井翼が巧みなトラップでDFのマークを外して左足シュート。これが決まって先制した。

 広島国際学院の中盤の柱・野田貴也が「このBlue Waveの大会を通してやってきたことが少しも出しきれなかったので今日はダメだったと思います」と振り返ったのに対し、境は16年に就任した山崎邦夫監督が「(相手にボールを)回されたりしてもブレない。奪った時にシンプルに攻めるとか、一個繋ぐことをやりたい」という部分を全力で発揮しようとする。

 そして1-0のまま試合を進めた境は後半27分にはMF佐々木彪雅が追加点。大会関係者が「今大会のベストゴールやないですか」というほどの一撃によってダメ押した境が2-0で勝った。境は開幕4連敗を喫しながらも11日の明徳義塾高戦を2-1、同日の広島観音高戦を3-2でいずれも競り勝ち、最終節も勝利。怒涛の3連勝で見事に1部残留を勝ち取った。木村は「きょうの試合は残留がかかっていて、今の2年生は来年の1、2年生をどの舞台でやらせてあげたいかという強い思いでやった結果が勝ちに繋がって残留できたので良かったかなと思います」。

 引いて守り勝つ印象もある境だが、現在は4バックを採用。できるだけラインを高く保ち、アプローチの速さと球際の部分を徹底して強豪たちと渡り合って見せた。山崎監督は「自分達が弱いと思っているから、割り切って『頑張るぞ』と声を出し続けて。そこがベースかなと」と語り、今季復帰したプリンスリーグへ向けて「何とかプリンスに上がれたのがウチにとって大きい。タフな試合が続くので鍛えてもらう」。今大会終盤戦の3連勝やプリンスリーグ中国での経験を09年度選手権以来の全国出場へ繋げる。

 一方、広島国際学院は瀬越徹監督が「今年のチームは多分今までで一番、力は無いです。でも一番、コツコツと真面目に取り組む。だから少しずつ、力はつけていくと思います」という世代。新チーム発足から3か月間徹底して行ってきたという「止める、蹴る」の部分、複数の選手が絡んでのダイレクトのパスワークなど取り組んできたことがしっかりと見える試合を演じた。献身的に走ることもできるチームは、この日はともに不在だった小田裕次郎、児島有壮という県選抜SBを擁しており、広島の台風の目になる可能性がある。

 今月、もう一度黒潮町で開催される別大会に参加するという広島国際学院。いち早く黒潮町を強化の場としてきた指揮官が「ここは人間が良いし、環境が良い」という町でまた力を磨いて総体、選手権で全国を狙う。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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