キャプテンマークを巻いた麻也「誇りになる1日だった」
ゲキサカ / 2017年3月24日 8時33分
[3.23 W杯アジア最終予選 日本2-0UAE アルアイン]
実際に巻いてみると、その重みは想像以上だったようだ。MF長谷部誠を欠くハリルジャパン。UAEとの大一番でキャプテンマークを巻いたDF吉田麻也(サウサンプトン)は「所属チームでも何回か巻いたことがあるが、代表チームのキャプテンになるのは大きなこと。いつも以上にプレッシャーを感じた」と素直に言った。
ポジション、経験、年齢。あらゆる要素を客観的に見つめれば、この日が来ることは必然に近いものだった。
「僕はセンターバックというリードしていかなければいけないポジション。キャップ数も増え、W杯に出場し、年齢的にもチームを引っ張っていく立場になっていることは自覚している。それは僕にとって大事なタスクになっていると感じている」
もちろん、キャプテンマークを巻いたからと言ってプレーが大きく変わるわけではない。しかし、だれでも任される役割ではないことも確かだ。
「巻くことに関しては歴代の先輩方に恥じないように、責任と誇りを持ってやらなければいけないと自覚していた。それに、そんなに多くの選手ができることではないので、僕にとって、僕の家族にとって、友人など、関わるすべての人にとって誇りになる1日だった」
こういった覚悟はプレー面にも好影響をもたらした。この日はUAEを相手にカウンターに対するリスクマネジメントが的確で、1対1の場面ではほぼ全勝。無失点勝利の立役者の一人となった。
「勝ち点3を取れたのは非常に大きな意味を持つし、(ホームで負けた)借りを返せて良かった。ただ、UAEに勝ったのは大きいが、タイに負けたら元も子もない」。その言葉でチームを引き締める姿には、すでにキャプテンの風格が漂っていた。
(取材・文 矢内由美子)
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