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[東京都1部L]“あと一歩”の昨年越える一年に。成立学園が帝京破り、開幕4連勝!

ゲキサカ / 2017年3月24日 18時25分

 成立学園は14分、左オープンスペースへと抜け出した佐久間のラストパスに俊足FW窪田稜(新2年)が走り込んだが、飛び出した帝京GK和田がストップ。スコアは動かない。それでも成立学園は26分、左SB山崎蓮(新3年)が右サイドから左足で蹴り込んだFKを「自分はあんまりセットプレーで取るイメージないんですけど、一年ぶりくらい(のゴール)。何となく一歩前行ってファーへ逃げる感じでポジションを取ったら山崎がいいボールを蹴ってくれた」という村上がファーサイド、ゴールライン近くの位置で合わせる。帝京DFが必死にゴールからかき出したが、先にボールがゴールラインを越えていたという判定で先制点となった。

 帝京も反撃を試みるが、成立学園は鈴木が「行くところは行って、行かないところはセットしてというところが結果的に前で奪えたり、良い守備に繋がったと思います」と説明したように、終始守りが安定。村上らの跳ね返したボールを鈴木や菅原がよく拾い続けていたこともあって得点を許さない。成立学園は相手の背後を上手く突く形で決定機も作ったが2点目を奪えず。後半アディショナルタイムには帝京・三浦のパスから吉田に意表を突く左足ミドルを放たれたものの、これがわずかにゴール上方へ外れて試合終了を迎えた。

 開幕4連勝の成立学園は今年、トーナメント戦での壁を破るために、勝ち切る強さを身につけることができるか。鈴木は「今年も攻撃力は非常に高いと思うので、一人ひとりがもっと点に貪欲になって決めなければダメなんだとチャンス一回一回に重みに感じてやっていかないといけない」と壁を破るために必要な要素を口にし、「去年、もう一歩のところで負けている悔しさがあるので、チームとしてはあと一歩のところで終わるのではなくて、しっかり勝利を掴んで全国行って自分達のサッカーを披露して、全国優勝したい」と誓った。「最後にみんなが笑えるように」(宮内監督)全員で、努力し、実現する。

(取材・文 吉田太郎)

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