[MOM2074]成立学園MF鈴木皓(新3年)_上のステージ目指すボランチが存在感、課題の守備でも奮闘光る
ゲキサカ / 2017年3月24日 20時26分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.24 東京都1部L第4節 成立学園高 1-0 帝京高 成立学園鷲宮G]
攻撃時には誰よりもボールに触れてチームに流れをもたらしつつ、スペースへの飛び出し、セカンドボール回収の部分でも目立っていた。成立学園高はMF鈴木皓主将(新3年)が攻守においてピカ一の存在感。チームの1-0勝利に貢献した。
元日本代表MFの宮内聡監督が「どことやってもボールを受けることは苦にしないです」というボールスキル高いボランチは、一見狭いスペースでも自信を持ってボールを受けて攻撃に繋げていく。この日も運動量多くボールに絡み続けていたMFは最終ライン近くまで下りてボールを引き出し、左右にボールを動かして攻撃をコントロール。そして相手の背後を狙ったスルーパスや自らスペースへ飛び出す動きも連発して得点機を作り出していた。
「狭いところで受けるのは自信がありますし、そこからのスルーパスなどでチャンス作ることは自信あるのでストロングポイントにしていきたい」というMFはイメージ通りの攻撃ができたことについて納得していた。
この日は守備の部分でもコンビを組むMF菅原克海(新3年)とともに再三セカンドボールを奪取。ボールを失った後にすぐに相手のパスを引っ掛けるなど、中盤の攻防戦で優位に立っていた。
宮内監督も指摘していたが、鈴木にとって守備は上に行くための課題だ。鈴木は「監督と話していて、この一年でもう一段階良い守備できればもっと上に行けると思うと話されている。自分としても守備のところを仲間と連係して上達していきたい」。この日は無失点で終えることができたが、よりボールを奪い切る部分などで向上すること。また、攻撃面においても相手DF陣のブロックにあって試合を決めるシュートやパスができなかっただけに、満足することなくレベルアップを目指す。
「個人的にはプロを目指しているので、自分の夢であるプロサッカー選手へ高めていきたい。今日みたいな苦しい試合で自分が決める力をつけたいし、もう一段階上の守備ができればいい」。夢に近づくための努力を欠かさずに成長し、チームの主将、大黒柱として成立学園を勝たせる存在になる。
(取材・文 吉田太郎)
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