大事なのは“三角形”…出場機会伺うMF清武、香川とは「タイプも考え方も似ている」
ゲキサカ / 2017年3月27日 20時40分
選手として当然ピッチに立ちたい気持ちがある。それがなければ、「ここにいる意味はない」――。しかし、その気持ちと同じように、たとえ自分が試合に出ても、出ていなくても、「まずはW杯に行く切符をつかまないといけない。チームのために」という気持ちがある。23日のUAE戦で出場機会が訪れなかった日本代表MF清武弘嗣(C大阪)は、「代表に5、6年いて、こういう気持ちは初めてではない」と語った。
日本代表は翌28日にホーム・タイ戦を迎える。9月に行われたアウェー戦では引いた相手に苦しみながらも、FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)とFW浅野拓磨(シュツットガルト)の得点で2-0の完封勝利を収めた。今回はホームでの一戦となるが、「相手が引いてくるのか攻撃的に来るかは分からないけど、日本がやるサッカーは変わらない。日本のスタイルを試合を通して発揮しないといけない試合」とやるべきことは変わらないことを強調した。
「(バヒド・ハリルホジッチ)監督がやってきたように、縦に速いサッカーも必要だし、ボールを握る時間帯は多いと思うので、引いた相手に対してボールの出し入れを多くして、相手が出たときに裏を狙うことも必要」
そして、ボールを保持する時間帯が長くなる中で、重要となるのが中盤の3枚だという。「ボールの配球や出し入れをしないといけないと思うので、明日は中盤の三角形が非常に大事になってくる試合だと思う」。UAE戦ではMF香川真司](ドルトムント)とMF今野泰幸(G大阪)をインサイドハーフ、MF山口蛍(C大阪)をボランチに配して中盤を制圧した。今野が負傷離脱したため、タイ戦では清武がそのポジションに入る可能性がある。
インサイドハーフで香川とコンビを組むことになれば、トップ下とサイドハーフという関係のとき以上に、近い距離でプレーすることになる。だが、「イメージはそんなに変わらない。タイプは似ているし、考えていることも似ていると思うので、意思統一できている」と力強く語り、ピッチに立った際に能力を存分に発揮しようと静かに闘志を燃やしている。
(取材・文 折戸岳彦)
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