らしさ満点の通算50ゴール!!“呪縛”解いた岡崎「FWとしての感覚が蘇った」
ゲキサカ / 2017年3月29日 3時40分
[3.28 W杯アジア最終予選 日本4-0タイ 埼玉]
節目の一発は“らしく”決めた。日本代表FW岡崎慎司(レスター・シティ)は1-0の前半19分、FW久保裕也の右クロスにニアへ飛び込み、体を投げ出しながらヘディングシュート。「ああいうヘディングは最近はなかったので」。最大の持ち味であるダイビングヘッドでゴール右隅にねじ込み、国際Aマッチ通算50ゴールを達成した。
「どうしても(ゴールの)感覚がなかったし、インザーギとかのゴール集を見たりしていた。(得点シーンは)ボールが当たる瞬間まで、あのゴールをイメージできた。自分にとっても、チームにとっても大きかった」
“生みの苦しみ”を味わった。昨年6月3日のキリン杯・ブルガリア戦(7-2)で通算49ゴール目を記録し、王手をかけてから出場6試合連続ノーゴール。所属するレスターでも苦しい時期が続き、役割の違いもあって昨年12月3日のサンダーランド戦を最後にゴールから遠ざかっていた。
「FWとしての感覚を蘇らせる意味でも良かった」。無得点の“呪縛”を解き放った岡崎にとって、代表でのフル出場は15年9月8日のW杯アジア2次予選・アフガニスタン戦(6-0)以来。「今までは不完全燃焼な気持ちもあった。フル出場して、ようやくチームを引っ張るプレーを出せたかなと思う」と安堵の笑みを浮かべた。
代表初ゴールを決めた09年1月20日のイエメン戦から8年余り。釜本邦茂氏(通算75得点)、三浦知良(通算55得点)に続く史上3人目の快挙を達成した。「こうやって1点入れば、また(点が)入る時期が来ると思う。これを続けることが大事。この1トップをもっとやりたいとあらためて思った」。ストライカーとしての本能を呼び覚ました30歳は「もう一回リセットして、50点だけど、また一から積み上げていきたい」と、前だけを見据えた。
(取材・文 西山紘平)
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