[ミズノカップ U-18 IN うどん県]可能性示した香川西のエースFW高木。U-20日本代表復帰の兄に負けじと進化
ゲキサカ / 2017年3月31日 12時6分
[3.30 ミズノカップ準決勝 香川西高 0-0(PK6-7)神戸弘陵高 香川県サッカー場]
目標にしていた地元Vを実現することはできなかった。それでも進化を証明する70分間だった。
香川西高FW高木慎也(新3年)は、3月の欧州遠征でU-20日本代表復帰を果たしたMF高木彰人(G大阪)を兄に持つ注目ストライカー。1年生時にU-16日本代表にも選出されているが、これまでは華奢な身体や競り合いの部分などを指摘されることが多かった。
それでも大浦翔コーチが「スピードが出てきた。嫌いでしたけれどヘディングも競り出したので」というように、動きのスピード感が増し、競り方のコツを掴んだヘディングで競り勝つシーンも幾度か見られた。
前半15分にはヘディングで競り勝つと、そのままスペースへと走ってリターンを受ける形で強烈な右足シュート。「ずっと試合出してもらっていたので、今は楽というかやりやすくなってきました」という高木は、余裕を感じさせるようなボールキープや鋭いドリブル、また入学直後から見せていたクロスに走り込むタイミングの良さなども併せて相手DFにとって嫌な存在となっていた。
試合はスコアレスで突入したPK戦の末に敗戦。「結構攻めている部分はあったし、僕とかもシュートを打てているところはあったんですけどそこで決めきれていなくて……。DF面は前の遠征からみんな良くなってきていて失点ゼロでこれている。あとはもっと最後のフィニッシュのところとか精度を上げていきたい」と改善を誓っていた。
注目ドリブラー・MF本田功輝とのコンビは「どことやっても決められる気がする」ほど自信を持っている。G大阪ジュニアユースから四国で挑戦してきた高校生活も残り1年。「今年は3冠取ってその中でも自分がめちゃめちゃ点取って見ている人にアイツ凄いなとアピールできるようにしたい」。U-20日本代表に復帰した兄に「負けたくない」と意気込む高木がゴールを量産して、兄に続くプロ入りの可能性を広げる。
(取材・文 吉田太郎)ミズノカップ U-18 IN うどん県
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