[船橋招待U-18大会]プレミア復帰、クラブユース日本一を狙う名古屋U18が東京Vユースを3-0撃破!6戦全勝で頂点に
ゲキサカ / 2017年4月6日 12時15分
東京Vは正確な繋ぎ、人数を懸けた崩しを見せるものの、名古屋守備陣は流れの悪い時間帯でしっかりと守備ブロックを築いて対応。0-0のまま試合を進めると30分、名古屋が先制点を奪う。右CK後の混戦を東京V守備陣がよく凌いでボールをかき出したが、波状攻撃を繰り出す名古屋は右サイドの杉浦がクロス。これが東京V・DFのオウンゴールを誘ってスコアが動いた。
リードを奪った名古屋はさらに32分、コンパクトな陣形のプレスによって中盤で相手ボールをインターセプト。奪った杉田がターンから一気に前進して左前方へスルーパスを通すと、走り込んだ杉浦が左足で決めて2-0とした。
この2点目が大きかった。後半、東京Vはドリブル鋭いMF飯島蓮(新2年)らを投入して巻き返しを図るが、名古屋の壁は厚く、逆にカウンター、サイド攻撃から決定的なシーンを作られてしまう。GK田中颯(新3年)の好守もあって2点差のまま試合を進めたものの、16分に右サイドの折り返しからFW坂巻日向(新1年)の放った一撃は枠を外れ、30分に山本が狙った左足FKもGK久島隆維(新2年)に反応されて左ポストをヒット。追撃することができない。
逆に青山や左SB吉田雄汰朗(新3年)が粘り強く対応してボールを奪い取っていた名古屋は33分、カウンターから杉田が右サイドへ展開。菅原のラストパスのこぼれ球を杉浦が右足で決めて勝利を決定づけた。
名古屋はこの日の第1試合ではサブ組の選手たちの奮闘もあって矢板中央高に3-1で逆転勝ち。6戦全勝で頂点に立った名古屋の高田監督はスペインでの経験が選手たちの刺激、自信になっているという。「今回、スペインへ行かせてもらって凄くいい刺激になっています。バレンシアやラージョなどと7試合。厳しく来るところは来る中で、前線からのプレスやショートカウンターでサイド崩してなどウチの良さが通用したので、選手たちも自信になったんじゃないかと思います。きょうも苦しい中で良くやっていた」。この試合では東京Vに押し込まれる時間帯もあったが、名古屋は崩れず無失点。良い形のゴールも奪って強豪対決で快勝した。
杉浦は「(開幕の)2日前までスペイン遠征行っていて、その中でチームとしてどうしたらプレッシャーが強い相手でもデカイ相手でもできるのか、いい守備から入っていい攻撃に繋げるっていうのがスペインからこの船橋遠征にかけて確立できたと思うし、それが結果に繋がったと思います」と語り、杉田は「みんながやりたいことができた中でお互い声かけながら良い形で優勝することができました。(プリンスリーグでは)相手もグランパスを潰すつもりで来るので受け身にならず、自分達からも前半で決着つけちゃうような試合を続けて、参入戦も気抜かずに勝ち上がりたい。タイトルのある大会は優勝目指してチーム一丸でどんどんレベルアップしていきたいです」と言い切った。プレシーズンの好結果に満足せず、それぞれがトップチーム昇格のために努力を続けて、チーム内で競争を激化させて、さらに力を高めること。そして、プレミアリーグ昇格、日本クラブユース選手権、Jクラブユース選手権での日本一に結びつける。
(取材・文 吉田太郎)
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