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[プレミアリーグWEST]逸材守護神は“器”が違う!広島ユースGK大迫敬介

ゲキサカ / 2017年4月7日 19時48分

サンフレッチェ広島ユースGK大迫敬介

高円宮杯U-18サッカーリーグ2017プレミアリーグWEST

「彼の良さを一言で言うなら“器”かな。どっぷり構えた姿が良いんですよ」。沢田謙太郎監督がそう評するように、サンフレッチェ広島ユースのGK大迫敬介の持ち味は高校生離れした“器”の大きさだろう。185cm、82kgというサイズの以上の存在感は、相手FWにプレッシャーを与えるには十分。加えて、シュートストップの安定感や、足元から繰り出すキックの精度も目を見張る物がある。「相手がボールをセット時にどっちに蹴るか分かる」という胸を張るようにPKの強さも魅力で、3月には一足早くプロ契約を締結。今後はトップチームでトレーニングを重ねながら、ユースの試合に出場していく。

 中学から高校に上がる際は、複数のJアカデミーが争奪戦を繰り広げた逸材で、高校に入ってからは年代別日本代表の常連になった。現在は2学年の上のU-20日本代表にも定着し、守護神の座を奪おうとするほどの勢いを見せている。選手として、他が羨む程のアピールポイントを持つ一方で、「キャプテンシーと愛嬌もあるんですけど、ちょっと天然なんですよ。部屋は汚いし、洗濯物が臭い時もあるし…」と沢田監督が笑うように、ピッチを離れれば人としての可愛さも垣間見える。鬼気迫るピッチ上の姿との差も彼が愛される理由かもしれない。

 個人としては順調にステップアップを果たしているが、チームとして納得が行く結果は残せていない。1年目は、プレミアリーグの後期から定位置を掴んだが、残留争いに巻き込まれて5位でフィニッシュ。迎えた2年目は、安定感のある守りで序盤戦からチームの白星に貢献したが、8月の日本クラブユース選手権は川崎F U-18を相手に前半を無失点で終えながらも、後半に2失点して準々決勝敗退。11月のJユースカップは2点を先行しながらも、後半以降に立て続けに失点し、逆転負けで準優勝となった。

「失点を減らさないと勝ちが増えてこない。自分もDFラインも、身体を張って、防ぐことを意識してきた。一年間悔しい想いをしてきたので、そういうのを乗り越えるよう、日々の練習から声をかけあっている。それがチームとしても自分としても良い刺激になっている」。悔しさをバネに成長し、昨年11月には言葉通りにプレミアリーグWESTの王者となったが、青森山田高と対峙したチャンピオンシップも延長戦含む110分を無失点で終えながらもPK負け。華やかなに見える高校生活かもしれないが、最後はいつも涙で終わってきた。

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