日本高校選抜が流経大Aチームに3発快勝!8日出発の欧州遠征、デュッセルドルフ国際ユースへ弾み
ゲキサカ / 2017年4月7日 23時31分
2本目、阿部をCB橋本恭輔(青森山田高→新潟医療福祉大)へチェンジした高校選抜は三國と飯島の右サイド、鳥海と杉山の左サイドでそれぞれ相手に縦に行かせないこと、クロスを上げさせないことというテーマをよく実行。また住永と金子のボランチラインが簡単には相手を前進させない。風下になったことで攻められる時間帯も続いたが、住永の展開から町野を経由して杉山が決定的なクロスを上げるなど、3点目のチャンスも作り出した。
15分には廣末、町野、飯島に代えてGK山ノ井拓己(静岡学園高→福岡)、左MF松本泰志(昌平高→広島)、FW伊藤龍生(米子北高→鹿屋体育大)を投入。金子がインターセプトから右足シュートを打ち込むと25分には再び金子のインターセプトから伊藤がGKと1対1に。これは決めきれなかったが、好反応を見せた山ノ井やカバーリングでピンチの芽を潰した橋本の好守などによって同点ゴールを許さずに2本目を終えた。
3本目、メンバーを全て入れ替えた流経大に対し、高校選抜は三國、橋本、杉山に代えて右SBに常盤悠(尚志高→新潟医療福祉大)、左SBに渡邊泰基(前橋育英高3年)、ボランチに大塚諒(前橋育英高→立教大)を投入。金子をCBへ移した。住永が相手GKまでプレッシャーをかけるなど周囲に影響を与えるようなプレーも見せる高校選抜は10分、住永のインターセプトから安藤が繋ぎ、鳥海がフィニッシュ。そして15分には左CKのクリアボールを拾った鳥海がゴール方向へ入れたクロスを佐藤が頭で合わせて3-1とした。20分に安藤を町野へ入れ替え、決定機もつくった高校選抜は相手にPAまでボールを運ばれながらも決定打を打たせずに快勝。格上から白星をもぎ取り、欧州遠征へ向けて弾みをつけた。
試合後、住永は「(全国の高校サッカー部員たちの代表という)責任があると思う。世界への切符は一人ひとりが取ったものであると思うんですけれども、それは自分だけの思いではなくて他の選手たちの思いとか、選考会へ来ていた人の思いとか考えたら軽いプレーはできないと思うし、軽いプレーをしているようじゃ先はないと思うので、目の前の一戦に向けて厳しく激しくやっていきたい」と誓った。目標は4年ぶりとなるデュッセルドルフ国際ユース優勝、そして18人全員が成長して帰ってくること。多くの思いを背負って、高校サッカーの代表選手たちが欧州で挑戦する。
(取材・文 吉田太郎)●日本高校選抜欧州遠征特設ページ
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