[MOM2090]大宮ユースGK宮崎浩太朗(3年)_主将の責任をプレーで発揮
ゲキサカ / 2017年4月8日 22時12分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.8 高円宮杯プレミアリーグEAST第1節 大宮ユース 1-1 横浜FMユース 味スタ西]
苦しい時間に先制を許していれば、反撃は難しいものになっていたかもしれない。大宮アルディージャユースは、試合終了間際に同点弾を許して高円宮杯U-18プレミアリーグEASTの開幕戦を引き分けたが、GK宮崎浩太朗の好守が目立った。
大宮ユースは、前半を優位に進めたが、後半は劣勢に立たされた。自チームの2倍にあたる10本のシュートを浴びる展開で苦しんだが、宮崎がゴール前で立ちはだかった。後半20分には、横浜FMユースの主将であるMF山田康太が胸トラップから鋭いボレーシュートを飛ばしたが、宮崎がセーブ。シュートを放った山田も「ナイスキーパーで、止められてしまいましたね。入ったと思ったんですけど」と称える好守で意地を見せた。
宮崎は、オフシーズンを通じて、リラックスした状態でシュートを待ち構え、タイミングを合わせて一気に力を入れ、鋭く反応する動きに磨きをかけて来たという。「やって来たことをいつも通りにできた」と堂々と言い切った。試合では、得意のシュートストップ以外でも、安定感のあるハイボールへの対応など堂々としたプレーを披露した。
また、プレーだけでなく、試合終盤にセットプレーから同点弾を許した直後、気落ちするチームメートに「大丈夫だ、こういうときが大事だぞ」とポジティブな声をかけていたことも印象的だった。「昨年の出場経験が(全体的に)少ない中で(自分は)冷静に全体を見られた。勝てそうな状況で追いつかれて、雰囲気が一変して落ち込んでしまう状況になった。もう1点を取られたら何もなくなってしまう。絶対に勝ち点を取り切ろうと思って声をかけた。味方を鼓舞できるところは、自分の強み。やられたあとに崩れるのではなく、跳ね返していけるチームにしたい」と話す姿は、左腕に巻かれた主将の腕章にふさわしいものだった。
「たくましくなった」と評したのは、指揮官だ。思えば、昨年は力不足を痛感させられるスタートからの戦いだった。2年生で開幕先発のチャンスをつかんだが、10分で2失点を喫して敗れた。大塚真司監督は「今日の試合では、どこかで横浜FMユースさんのエネルギーが高まって来るというのは想定内だったけど、宮崎を中心にしっかりと守ってくれたのは大きかった。彼は昨年の開幕戦で苦しい思いをしてから1年をかけて、たくましくなった。今日のようなプレーをしてくれて、大きく成長してくれたと思う」と頼れる守護神の進化を認めた。
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