[プレミアリーグWEST]神戸U-18は持ち味の繋ぎ欠くも、もう一つの武器で昇格組・米子北を攻略
ゲキサカ / 2017年4月9日 7時26分
20分、神戸は左サイドから素早いパス交換でPAを強襲。米子北DFが何とか足に当てるが小さくなったクリアを拾ったMF佐藤が左足を振り抜く。これは米子北GK佐藤壮太(3年)が反応良く弾いたが、こぼれ球を小田が右足で押し込んで神戸が待望の1点を奪った。
米子北は後半開始直後にFW城市太志(3年)が連続シュート。守備ではCB三原貫汰主将(3年)の身体を張った潰し、また司令塔のMF佐野海舟(3年)が守備センスの高さを発揮するなどよく持ちこたえていたが、相手のサイド攻撃に対応が後手後手となり、痛恨の失点となった。それでも終盤、セカンドボールを傾けた米子北は左MF坂田二千翔(3年)の小刻みなタッチのドリブルなどで攻め返す。
そして29分には三原からのボールが前線のMF高橋諒(2年)の足元に入る。上手く相手DFラインの前に出た高橋が右足を振り抜いたが、シュートはGK坪井湧也(3年)の正面。中村監督からチャンスで自ら仕掛ける「勇気」の部分も指摘されていた米子北は、対人の強さを見せるSB前川智敬(3年)やU-17日本代表CB小林友希(2年)ら神戸DF陣の前に最後まで1点を奪えず、プレミアデビュー戦は0-1での敗戦となった。
米子北は1点差での敗戦だったが、中村監督は「これで良かった、結構できたと思わないで欲しい」と指摘。そして「ちょっとのことをやらないとウチは勝てない。ちょっと気を緩めたらやられるということに気づいてもらわないと」。勝敗や得失点に繋がるわずかな部分を徹底することを求めていた。
一方、神戸の野田監督は勝ち点3獲得については評価していたものの、内容に対しては個人、チームに対して課題を口にしていた。特に神戸の生命線である繋ぎの部分はまだまだ。「きょうとかもなかなか出せなかったですね。判断レベル、技術レベルが物足りないのはあります」。この日はもうひとつの特長であるワイドからの攻撃を活かして勝ち点3を獲得したが、より“神戸らしく”勝つこと、それを表現できる選手を育成するために時間をかけてチーム、個をレベルアップさせていく。
(取材・文 吉田太郎)●2017プレミアリーグEAST
●2017プレミアリーグWEST
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