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“レアルが勝ちます”その理由は!? 玉乃淳の「クラシコ」はココを見ろ!!

ゲキサカ / 2017年4月17日 12時0分

■テーマⅡ 今シーズンの両チーム…『代えの利くBBC、代えの利かないMSN』

 リーガでは優勝争いをしており、両チームともにチャンピオンズリーグは準々決勝まで勝ち上がっていますが、めちゃくちゃ苦労して今の位置にいます。試合を見ていない方は普通にレアルとバルサが1位と2位なんだと思うかもしれませんが、リーガはどのチームも力が均衡しているので本当に苦しんでいるし、実はもうボロボロの状態です。

 レアルは、復帰したベイルがしっくりきていないし、状態も40%くらい。C・ロナウドも要所要所で結果を残すけど、ジダンも100%信頼していないんじゃないかと感じるくらいで、彼やモドリッチも平気で試合の途中でベンチに下げます。今季は公式戦40戦無敗というスペイン記録を樹立しましたが、現実的に戦えるのがレアルの強みだと思っています。あれだけのスター選手たちが、試合終盤にここまで引きこもる必要があるのかと思うくらい、引いて守り抜く試合が何試合もあった。またリードを奪われていれば、ルーカス・バスケスとマルセロを“放り込みマシン”にして、セルヒオ・ラモスを上げてパワープレーに出るなど、手段を選ばずに勝ちに来ているし、割り切ったことで勝ち点を得た試合は何試合もありました。

 チャンピオンズリーグのパリSG戦のミラクルは本当にすごかったバルサですが、状態は決して良くないですね。パリSG戦のように絶対に勝たないといけない試合で本気を出したら、レアルでも簡単に止められないと思うけど、メッシ、スアレス、ネイマールがその試合ですご過ぎるのか、すご過ぎないのか、試合によって波が激しく、彼らの出来に左右されるところがあります。イニエスタがケガがちで、ラキティッチも本調子ではない時期が長かった今季は、より前線の3人頼みで勝ち点を積み重ねてきた印象です。

 レアルは“BBCトリオ”、バルサは“MSNトリオ”と、特に攻撃の部分は彼らに頼る部分が大きいですが、彼らの調子が悪いとき、負傷で欠いたときにうまくやり繰りしていたのがレアル、つまりジダンです。ベイルがいない時期にはルーカス・バスケスが活躍したし、イスコやハメス・ロドリゲスが出場すれば彼らも結果を残しており、だれが欠けても大丈夫という状態に持っていきました。うまくチームが回っているのは、もちろん選手層が厚いからとも言えますが、ジダンの手腕によるところも大きかったと思います。対する今季のバルサは補強を含めて行き当たりばったりな感じがあり、アンドレ・ゴメスもデニス・スアレスもパコ・アルカセルも機能しているとは言い難く、メッシやスアレス、ネイマールは代えが利かない状態です。

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