[プレミアリーグEAST]青森山田は“ファイター”MF佐々木が右サイドこじ開け、2ゴール演出
ゲキサカ / 2017年4月23日 9時54分
[4.22 高円宮杯プレミアリーグEAST第3節 大宮ユース 0-3 青森山田高 NACK5]
黒田剛監督がハーフタイムに指摘した戦う姿勢、ボールサイドの攻防戦。その言葉を聞いて闘志を燃やした青森山田高の右MF佐々木友(3年)が持ち味でもある力強さ、球際での激しい競り合いを怖れぬ姿勢で2ゴールを演出した。
後半8分、28分にいずれもFW中村駿太(3年)が決めたゴールはいずれも佐々木が右サイドを強引に突破してから生まれたもの。8分の先制点のシーンはゴールライン付近まで潜り込んで佐々木が入れたラストパスが相手のクリアミスを誘発し、28分の2点目は佐々木の折り返しを中村が1タッチでゴールへ沈めたものだった。
闘争心を表に出して戦う“ファイター”によるアシスト。「戦うとか100パーセントやったりするのが山田だと思うんで、そこは立ち上がりからもっともっとやっていかないといけない」。本人は指揮官に鼓舞される前にできなかったことを反省していたが、それでもチームにプレーで火をつけて、ゴールをもたらした。
この日、青森山田は2試合連続で無失点。CB小山内慎一郎主将(3年)を中心とした最終ラインの安定感が光っていたが、左MF檀崎竜孔(2年)と佐々木の両翼の攻守におけるハードワークも大きかった。青森山田にとって両翼の運動量は生命線のひとつ。献身的なプレスバックによって、相手にクロスを上げさせなかった。
佐々木は「去年、自分はこのアウェーで自分の頭の上越されて失点している。苦い思い出もあったので、そこで自分がしっかりしようと。0-0でもいいというゲームプランなので、そこで守備から入って、きょうはしっかり守備できたかなと思います。前にもアタックできたと思いますし、後ろのケア、ダウンもしっかりできていた」と胸を張った。
ゴールを演出する部分と献身性でもチームに貢献した佐々木だが、「自分は点獲りたい選手」と言い切る。コーチ陣からは「黒子に徹しろ」という指示を受けており、もちろんそれを第一に考えているが、日々積み重ねてゴールでも貢献できる選手を目指す。
(取材・文 吉田太郎)●2017 プレミアリーグEAST
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