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[プレミアリーグEAST]開花しつつあるスコアラーとしての才能。青森山田の10番、U-18代表MF郷家が3戦連発

ゲキサカ / 2017年4月23日 10時55分

後半36分、青森山田高のU-18日本代表MF郷家友太が3点目のゴールを決めて歓喜の雄叫び

[4.22 高円宮杯プレミアリーグEAST第3節 大宮ユース 0-3 青森山田高 NACK5]

 開幕から3試合連発。青森山田高の10番、U-18日本代表MF郷家友太(3年)が“危険なスコアラー”と化して来ている。

 この日は前半終了間際に右足ボレーでゴールを狙い、後半5分には右クロスからヘディングシュート。だが、得点を奪うことができず、また20分には右足シュートがポストを叩いてしまう。それでも36分、郷家はMF堀脩大(3年)の右FKからGKとDFラインの間に飛び込み、頭でゴールを破った。

「きょう“取れない日”なのかなと思ったりしたんですけど、堀脩(大)がいいボールを蹴ってくれて、飛び込んだ結果がゴールに繋がったのでよかったと思います」と満足げ。そして、「(中村)駿太がきょう2点入れていて、一時得点ランキングで抜かれていたので。チームが勝つことが一番なんですけど、(加入1か月弱の)新人には抜かされたくないと思っているところがあります(微笑)」と、加入直後から早くもゴールを連発している16年U-19日本代表FW中村駿太(3年)へのライバル心についても笑顔で口にしていた。

 トップ下で見せるプレーは誰よりも余裕を感じさせた。敵陣でボールが入っても慌てることなく、サイドや前線に的確にパスを通して攻撃をスピードアップさせていた。本人も「去年に比べて周りを見る回数を増やしているつもりなので、去年よりは凄く落ち着いてやれている」と実感。周りを良く見ることに加えて、“常に100パーセントでやらない”ことがゴール数を増やしている。

 下級生レギュラーだった昨年は攻守において100パーセントの力を出そうとしていたが、攻撃の大事な局面でパワーを失っていることを感じたという。今年ももちろん全力でプレーしているが、「去年よりは少しセーブして、攻撃の体力を少し残していてゴール前に飛び込むところを増やしている」。これによって、シュートチャンスでボールを受けることが増加。184cmの長身を活かしたセットプレーの強さも併せて3戦連発という結果に繋がっている。

「チームを勝たせる存在になりたいので、1点の重みを持って、1本のシュートで決めるつもりで日頃の練習をやっている。それによって試合でも点を獲れているのでいい」。ロングスローなど身体能力と技術の高さに注目集まるMFは今年2月、U-18日本代表に初招集。ともにスペイン遠征を経験した同世代の選手たちが、Jクラブトップチームとプロ契約を結んだり、2種登録されたりしていることに刺激を受けている。「結果を残して上に行きたいという気持ちが出て来ている」と語るMFが覚醒しつつある点を獲る才能などをさらに磨いて、結果を残して、「上」のステージへの道を切り開く。

(取材・文 吉田太郎)●2017 プレミアリーグEAST

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