1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

1年で順天堂大を中退…勝負の世界へ飛び込んだYS横浜の19歳MF小松駿太の覚悟

ゲキサカ / 2017年4月24日 13時1分

 17年1月19日に正式にYS横浜へ加入が内定。今季のJ3では開幕戦・福島戦(0-2)で先発デビューを果たすと、第3節でも先発起用された。しかしチームは今季1分3敗と勝ちなしで結果は出ていない。23日に行われた天皇杯1回戦では、筑波大に1-2で敗れた。小松にとっては、昨年まで同じステージにいた選手たちをJリーガーとして迎えての屈辱の敗戦。

 試合前には樋口監督から「お前と同じ(大学で)一緒にやっていた奴らばかりだぞ。こいつらに俺の方ができると違いをみせろ。今日は関係者もたくさん来ているのだから、しっかりと見せないといけない」と奮起を促され、自身も「Jリーガーというプライドもあった」と人一倍に気合が入るなかで悔しい結末。先発起用され、果敢にボールを奪う場面もあったものの、違いを示すまでには至らずに後半34分に途中交代した。

 「悔しいです」と繰り返すMFは「カテゴリーで言えばJ3と大学では、J3の方が上と思われていますが、実際はあまり変わらないかなと思っていました。大学には負けたくなかったんですけど、こういう結果になってしまって残念」とうつむく。

「結構使ってもらっているんですけど、なかなか勝利、勝ちとか目に見える部分に出てきていないので。もっとわかりやすい結果を残せたらいいなと思います。気持ちも入っていたし、本当に負けたくなかったんですけど……悔しいっす」

 樋口監督は現在の小松について「まだまだ」と言う。「ユースの頃の彼のプレーを知っているので、もっとできると思う。“彼を生かす周りがいるか、彼が生かせる周りがいるか”ということもあるんだけれど。うちみたいなチームであったら、本来は彼がゲームを決められる選手にならなければいけない。そのくらい彼には期待をしている」

「彼が次のステップ、J3より上あるいはJ3でも、もっと上を狙えるチームなどに引き抜かれたりとか。うちは本当にお金を払えないチームですから。彼が本当の意味でプロに、お金を稼げるような選手になるためには、ここで存在感をちゃんと示さないといけない。まだまだと僕自身も思っているし、うちの選手たちも“こいつちょっと違うな”とはまだなっていないので。そのくらいはやらないといけない。そういう覚悟を持って大学を辞めてきたわけだから。期待はしているんです」

 指揮官からの期待、チームからの期待は本人も感じている。「もっと自分が主体的にやらないといけないと思っているし、ここでちょっとできるからと満足したら、そこまでの選手になってしまう。もっと上を見て、自分には何が出来るのかを突き詰めてやっていきたいです」と表情を引き締めた。

 大学を中退してJリーガーになったが、目の前にはまだまだ険しい道が続く。自ら覚悟を持って下した決断。その選択には正解も不正解もない。ただただ自分自身の可能性を信じ、その足で未来を切り拓いていくのみだ。

(取材・文 片岡涼)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください