[関東]芝は気にせず…東京国際大はリスク恐れぬ姿勢が実る!慶大に3発完勝で開幕2連勝
ゲキサカ / 2017年4月30日 19時7分
[4.30 第91回関東大学1部L第2節 慶應義塾大0-3東京国際大 夢の島]
天皇杯1回戦による中断を明け、第91回関東大学1部リーグ第2節が30日に各地で行われた。東京・夢の島競技場の第2試合では慶應義塾大と東京国際大が対戦。東京国際大が3-0で勝利し、開幕2連勝を飾った。
夢の島で行われた第1試合の専修大vs桐蔭横浜大はスコアレスドロー。良好な天然芝のピッチだったが、その長さゆえにボールが進まず、互いに長いボールに逃げてはパスミスの応酬が続き、最後までゴールは生まれなかった。しかし第2試合では東京国際大がミスを恐れずにトライを続け、慶應義塾大に3-0の勝利を果たした。
東京国際大を率いる前田秀樹監督は「試合を見ていても、なぜ蹴るんだろう?と思っていました。どこのチームもリスクのないサッカーをやっているのかな。でもうちはボールを取ってから相手に関わっていこうとやっているので、前半から大体打ち合いになる。がんがんにいくので互いにチャンスも出てくる。そういう意味で今はどれくらい自分たちがやってきたことが関東1部で通用するのか、やっています」と言う。
立ち上がり、慶應義塾大は2列目右サイドのMF小谷春日(3年=藤枝東高)が幾度も仕掛けてはチャンスメイク。サイドからクロスを供給し、見せ場をつくった。また開幕戦で2発の活躍をみせたMF近藤貫太(4年=愛媛)も低いクロスを入れては、相手を冷やりとさせるシーンもあった。しかし得点にはつなげない。対する東京国際大は2列目のMF安東輝(4年=浦和ユース)やMF浅利航大(3年=水戸ユース)が果敢に中へ攻め込む。パスがつながらなくともへこたれず、チャレンジを繰り返した。
また前田監督が「(うちの)ワイドの選手が中に入ると、(慶大の)SBがつきづらいのか、そこがフリーになる。そこが起点になった」と振り返ったように、東京国際大は慶大のボランチ横のスペースを自由に使うことで、徐々にリズムを作っていった。慶大のSB手塚朋克(4年=静岡学園高)主将は「相手の10番(安東)が内側に入ってくるのはわかっていましたが、ついていきたくないなと……自分のゾーンもありますし、色々考えすぎてしまった。ボランチ横のスペースをSHに使われたのは修正しないと」と悔やむ。
すると前半20分に試合は動く。安東の右CKにファーサイドのFW進昂平(4年=浦和ユース)が頭で合わせて先制に成功。浦和レッズユースからの“ホットライン”で1-0とリードを奪った。同25分にも決定機。安東の左CK、ニアに飛び込んだ進がシュートも枠を外れた。勢いづく東京国際大。同36分には安東がミドルシュートを放つも、GK上田朝都(2年=横浜FMユース)に止められた。前半を1-0で折り返す。
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