[プリンスリーグ関東]「炎のCB」関川郁万が2ゴールなど攻守で躍動!流経大柏に4-0快勝もたらす
ゲキサカ / 2017年5月8日 17時15分
[5.7 高円宮杯プリンスリーグ関東第5節 流通経済大柏高 4-0 横浜FCユース 流通経済大柏高]
3試合ぶりにスタメン出場を果たした流通経済大柏高CB関川郁万が、攻守において存在感を放った。プリンスリーグ関東第5節で横浜FCユースと対戦した流経大柏は、前半10分にMF石川貴登のゴールで幸先よく先制をすると、23分には右CKから関川が渾身のダイビングヘッドを突き刺した。
さらに35分にMF金澤哲流が加点すると、後半32分にも再び右CKから関川が高い打点のヘッドを沈め、4点目。流経大柏は守っても関川が制空権を握り、GK鹿野修平も4度のビッグセーブを見せるなど横浜FCユースの反撃に対しても最後まで集中力を切らさず、4-0の完封勝利を飾った。
昨年、U-16日本代表に選出されている注目CB関川にとってこの一戦は燃える要素しか無かった。
第2節の千葉U-18戦を終えた後、「もう一度、3年生を見直そうと思った」と本田裕一郎監督が語ったように、流経大柏は全学年を分けてチーム強化する方針に切り替えた。1、2、3年生がそれぞれチームを組み、練習もそれぞれに分けて行われた。第3節の前橋育英戦はオール3年生で挑み、関川はスタンドで応援する側に渡った。
「プリンスの中で一番対戦したかったのが前橋育英のFW宮崎鴻選手でした。なので、スタンドから見ていて相当悔しかった」。
日本人の父とオーストラリア人の母を持ち、185cmの高さと屈強なフィジカルを誇る宮崎は、関川にとって「バチバチのバトルが出来る相手」として、どうしても戦いたかった選手だった。しかし、ピッチにすら立てず、目の前で彼に尽く空中戦とフィジカルコンタクトを制され、劣勢を強いられるチームを見つめなければいけなかった。
結果は終始押し込まれての0-3の完敗。「自分が彼をマークしていたらどういうプレーをしていたか、ずっと考えながら見ていた」と語ったように、彼の心の中に試合に対する飢えが芽生えた。さらに登録の関係上、2年生チームが出場した県1部リーグにも出場出来ず、プリンスリーグ第4節の山梨学院高戦ではベンチ入りこそ果たすが、投入されたのは残り5分で、しかもFW起用だった。
「もう試合がやりたくて、やりたくて。今日、ようやくCBでスタメン出場することが出来たので、もうその想いをすべてぶつけることが出来た」。
横浜FCユース戦は開始5分に相手のロングボールを高い打点のヘッドで弾き返すと、「このプレーで乗ることが出来た」と語ったように、守備では圧倒的な高さと対人の強さを見せつけ、攻撃ではセットプレーから貪欲にゴールを狙った。
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