“決勝級”の好カードは履正社が0-2から興國に逆転勝ち!高校選抜FW町野のゴラッソが決勝点!:大阪
ゲキサカ / 2017年5月22日 15時43分
興國は後半、左MF村田透馬(2年)がそのキープ力でポイントになっていたほか、大垣が仕掛けからシュートを放つシーンもあった。だが、履正社の弓場が「(戦術として)相手がロングボールを蹴るようにしていたので上手く行ったと思います」と振り返ったように、単調な攻撃が増加。また内野智章監督が「痛かったです。右SBが怪我するのは想定していなかったです。あれが全てでしたね」と振り返る右SB荒木遼太(2年)の後半17分の負傷交代がチームに影響してしまい、守備でもリズムを崩してしまっていた。
そして迎えた後半31分、履正社は町野が左サイドの角度のない位置から左足でニア上へゴラッソと言えるような一撃を突き刺して決勝点。「2人来ていた中で挟まれた中だったんですけど、ゴール見えた瞬間に打とうと思っていて、(ボールの)置き所も良かったので強いシュートが打てたので入って良かったです。自分もびっくりしました」という一撃によって逆転した履正社が8強入りした。
履正社は後半、粘り強い守備に支えられた弓場や町野ら攻撃陣が仕掛けて流れを変えた。平野直樹監督は「アタッキングゾーンでああいう個性のある選手を出していかないと。パス上手い選手はいくらでもいるんだけど、あそこで何ができるのか。トライしてくれて良かったです。1対1でイニシアティブを取る。だからカバーリングが来る。カバーリングが来るから別のスペースが空いてくるという、そこの相乗効果を出していきたいですね」。
攻守においてアタッキングゾーンで何ができるのかという部分を求める指揮官の下、持ち味を出した履正社が大阪8強入り。注目FW町野をはじめ、CB左居隼人、MF坂本樹(ともに3年)ら下級生時からの主力を残し、プリンスリーグ関西でも首位を走る今年、「自分達が初めて全国で1位になれるようにしていきたい」(弓場)という強力チームが初の全国4強、決勝進出、そして日本一を狙う。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017
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