「相当落ち込んだ」 高木彰人を救った先輩たちの“愛あるいじり”
ゲキサカ / 2017年5月16日 4時8分
[5.15 国際親善試合 U-20日本代表3-2U-20ホンジュラス代表 エコパ]
追加招集された男が意地を見せた。U-20ホンジュラス代表との親善試合後に行われた30分間の練習試合。右サイドハーフの位置に入ったMF高木彰人(G大阪)は唯一の得点を挙げて、チームを勝利へと導いた――。
5月2日に発表されたU-20W杯メンバーの中に高木の名前はなかった。G大阪の同僚であるMF市丸瑞希、MF堂安律、DF初瀬亮がメンバーに選出されたこともあり、「相当落ち込んだ」という。しかし、すぐさま気持ちを切り替えた。「もう終わったことなので、チームに切り替えようとしたし、チームで結果を出そうという気持ちだけを持っていた」。そして、前を向こうとする高木を後押ししたのが、先輩たちの愛あるいじりだったようだ。
「(選出された)3人と一緒にいることが多いので、『あれ? 行かないの?』と言われて、『いやいや、行かないっすよ』みたいな感じで結構いじられました(笑)。でも、逆に何も言われなかったら、落ち込んでいっただけかもしれない。自分のキャラとしても、可愛がられている感じなので、それは良かった」
チームのために――。そう気持ちを切り替えたはずの高木に、思いもよらない知らせが届く。静岡合宿2日目の12日にMF森島司(広島)の負傷離脱が発表されると、追加招集でU-20日本代表に追加招集されることに。「朝起きて連絡がきてビックリした。でも自分自身もやっぱり選ばれたかった気持ちがあったので、追加という形だけど、呼ばれてうれしかった」。そして、再び先輩たちからは「帰ってくんな(笑)」「おいしいな(笑)」といじられて送り出されたようで、「そう言ってくれる、優しい先輩ということです」と感謝を示した。
迎えたホンジュラスとの親善試合では後半29分から出場と限られた時間でのプレーとなったが、親善試合後の30分の練習試合では15分にMF伊藤洋輝(磐田U-18)のパスが相手に当たったこぼれ球を拾うと、冷静に蹴り込んで唯一の得点を記録した。「自分の中でも今年は点を取ることを意識して取り組んでいるので、最低限のノルマを果たせた」と白い歯を見せると、「ゴールに絡むプレーでチームに貢献したいので、一戦一戦集中して臨んできたい」と世界の戦いに挑もうとしている。
(取材・文 折戸岳彦)●U-20W杯韓国2017特集ページ
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