計8発ド派手な打ち合いは86分に長崎4-2も87分からの2ゴールで岐阜が追いつく
ゲキサカ / 2017年5月22日 18時10分
[5.21 J2第15節 岐阜4-4長崎]
J2リーグは21日、第15節を行い、FC岐阜はホームでV・ファーレン長崎と対戦し、4-4で引き分けた。激しい点の取り合いとなった一戦は、岐阜が2-4で迎えた後半42分からの劇的な2ゴールで引き分けに持ち込んだ。長崎は終了間際に追いつかれ、今季2度目の2連勝を逃した。
序盤から長崎が試合を優位に進め、前半4分、浮き球のパスからMF前田悠佑が一気に抜け出して左足を振り抜いたが、シュートはGKのファインセーブに阻まれた。それでも22分、FKの流れからPA内でDF北谷史孝が倒され、PKを獲得。キッカーのFW木村裕が右足で豪快に真ん中に蹴り込み、先制のゴールネットを揺らした。
その後は膠着状態が続いたが、一瞬の隙を突いて長崎が追加点を奪う。前半42分、PA手前の位置でDF福村貴幸のパスミスに反応した木村が右足ダイレクトでGKの頭上を抜く鮮やかなループシュート。6試合ぶりに先発起用された木村の連続ゴールでリードを広げた。
2点ビハインドの岐阜も前半終了間際の44分、右CKからの競り合いでDF阿部正紀が倒され、PKを獲得。キッカーを務めたのは34歳のベテランFW難波宏明。落ち着いて右足でゴール右上隅に突き刺し、前半のうちに1点を返した。
2-1で迎えた後半開始と同時に長崎は最初の交代枠を使い、MF古部健太を投入して攻勢を強める。後半6分、自陣でボールを奪取したFW澤田崇がドリブルで持ち上がり、中央のMF宮本航汰にパス。宮本は左サイドのMF翁長聖に展開すると、背後から追い越してきたMF島田譲の左クロスをニアサイドの木村が頭でそらし、MF飯尾竜太朗が右足で押し込んだ。
再び2点差とされた岐阜は後半8分に最初の交代枠を使い、Jデビュー戦となるFWクリスチャンをピッチに送り出す。試合は打ち合いの様相を呈し、同19分、福村が守備網の間に絶妙なスルーパスを通すと、フリーで受けたFW古橋亨梧がGKとの1対1から左足シュートをゴール左下隅に流し込み、2-3と再び1点差に追い上げた。
長崎は後半23分、木村に代えてFWファンマをピッチに送り込む。攻撃陣の勢いは止まらず、後半41分、飯尾が右サイドの深い位置から高精度のクロスを上げると、翁長が高い打点からヘディングシュートを叩き込み、4-2とみたび2点差に突き放した。
万事休すかと思われた岐阜だったが、ここからドラマが待っていた。1分後の後半42分、ロングボールを難波が落とし、古橋がつないだボールをクリスチャンが右足でゴール右隅にねじ込んだ。今季新加入の23歳ブラジル人FWがJデビュー戦を自身のゴールで飾り、またも1点差。アディショナルタイムの表示は5分。互いに攻撃の手を緩めず、最後まで目まぐるしく攻守が入れ替わった。
すると、試合終了間際の後半アディショナルタイム5分、岐阜は右後方からMF小野悠斗がFKを放り込み、ファーサイドに抜けてきたボールを福村が左足でクロス。逆サイドの阿部が頭で折り返し、ゴール前のDF田森大己が豪快なオーバーヘッドキックで劇的な同点弾を叩き込んだ。合計8ゴールが生まれた壮絶な打ち合いは岐阜が土壇場で2点差を追い付き、4-4の引き分けに持ち込んだ。
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