2年連続選手権8強の駒澤大高は都立日野台に苦戦。自然にではなく、自分たちで「強さ」身につけて全国へ
ゲキサカ / 2017年5月22日 15時26分
だが、駒大高が先制点を奪う。米谷とFW秋遼太郎(3年)の2トップが前線から相手に圧力をかける駒大高は29分、左中間でボールを持ったMF青山慎二(3年)がスルーパス。これをPAで受けた米谷が、切り返しでDFをかわしてから右足シュートを決めて先制した。
一本一本のシュートの意識の低さを指摘されていた駒大高は後半、突き放しにかかる。青山の正確なパスなどから活動量の多い右MF保科一生(2年)やMF小林蒼太(1年)が繰り返しハイサイドを突く。だが、日野台もCB西谷惇やGK勝又祐樹(ともに3年)中心に跳ね返す。駒大高は30分に相手DFと入れ替わった米谷が独走したがGK勝又に阻まれ、終盤の決定機も小林のシュートが枠を外れるなど活かすことができない。
日野台は前線へのボールをCB齋藤やCB石澤浩太朗(3年)、反応鋭いGK鳥山力(2年)に弾き返されるなど1点が遠い。それでも諦めない日野台は終盤、MF宮本開(2年)やMF松永祐太郎(3年)のミドルなどで反撃。41分には右サイドからカットインした宮本のパスから交代出場のMF竹内健悟(3年)が決定的な右足シュートを放つ。だが、駒大高GK鳥山の正面を突いて追いつくことができなかった。
1-0で勝利し、次の試合を戦う権利を得た駒大高。この日は先発の3年生が5人だけで、1年生の小林の頑張りの方が目立つ試合でもあった。米谷は「チームとしてやっている選手もいるけれど、やれない選手もいる。3年生が引っ張っていかねいといけないんですけど、きょうも自分のことばかりになってしまっている。自分のことだけでなくて、1、2年生を盛り立てていかないといけない。インターハイは一週間一週間続いていく。周りの評価や監督、コーチを見返せるようにチーム一つにまとまってやっていきたいです」。最高学年の3年生たちが中心となって甘さをなくし、駒大高らしく勝利への思いの強さ、勝負強さを表現して勝ち切るチームになる。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017
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