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伝統の4原則を徹底。そして「勝ちたい」想いの強さで勝った鹿児島実が、鹿児島城西との「決戦」を延長戦で制す!

ゲキサカ / 2017年5月27日 7時30分

 ボールを奪い合う展開が続く中、徐々にボールを支配する時間を増やした鹿児島城西はFW津留優晴(3年)が局面を幾度か打開。後半8分には右サイドをMF今福晃生(1年)が突破し、最後は10番MF大脇瑞城(3年)が抜け出したが、身体を投げ出して守った鹿児島実守備陣の前にシュートを打つことができない。

 森下監督が「信じて見ていられました。(戦術的な指示はなく)運動量や競り合いなど負けたらダメなところだけを言っていた」という鹿児島実はCB徳田順哉(3年)やCB市来原涼(2年)を中心に集中力を切らさず、ファイトを続けて、1チャンスをものにしようとする。

 鹿児島城西は後半アディショナルタイム、右CKをファーサイドの生駒が決定的な形で合わせたが、赤い壁に阻まれてゴールは奪えず、試合は0-0のまま延長戦へ突入。「延長になった時に監督から勝ちたいという気持ちが強い方が勝つというのを教えてもらって、みんなが一つになれたかなと思います」と峰松が振り返った鹿児島実は、延長後半5分に左から右サイドへボールを振られてPAでMF濱田康成(1年)に決定的なシュートを浴びる。そしてこぼれ球を津留に押し込まれそうになったが、GK有村が執念のセービングでゴールを阻止した。

 逆に、サイドからの仕掛けで相手を脅かすシーンも作り出していた鹿児島実は延長後半アディショナルタイムに森下監督が「最後に中を突破したのは大きかった」という中央からの攻撃を敢行。そして副島が劇的な決勝点を奪って大熱戦を制した。

「試合前に球際、セカンド、空中戦、1対1というところを必ずやれば勝てると監督から教えてもらっていたので、あとは勝ちたいという気持ちでどっちが上回るかというところでできたかなと思います」と振り返った峰松は、2年ぶりの全国大会出場を懸けた決勝へ向けて「決勝は鹿実の伝統である球際、セカンド、空中戦、1対1この4つをまず一人一人が意識して、負けないこと。最後は勝ちたいという気持ちを全員が持って、出れないメンバーも、出ているメンバーもみんなで優勝を取りたいと思います」と宣言。泥臭く勝利をもぎ取った鹿児島実が決勝でも“鹿実らしく”戦い抜いて全国切符を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017

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