[総体]ユース取材ライター陣が推薦する総体予選注目の11傑vol.4
ゲキサカ / 2017年5月27日 11時2分
DF嶋中春児(長崎総合科学大附高3年)
「相手のエースにどこまでも付いて行き、仕事をさせない『スッポンディフェンス』が代名詞となりつつあるが、彼は非常にテクニカルな選手だ。ボールを持ったら独特のリズムを刻むドリブルと、正確なキックを持ち、一人で局面を打開出来る。どのポジションでも器用にこなせるユーティリティーだが、このメンバーの中では左サイドバックに置きたい」
MF岩崎慶太(帝京長岡高1年)
「181cmの高さを誇るボランチは、1年生ながらチームでレギュラーを掴んでいる。まだ未熟な面は多いが、柔らかいボールタッチでボールを足下に収めると、精度の高い長短のパスを繰り出し、攻撃を構築する。フィジカルベースがもっと上がれば、代えの利かない攻守の要として成長をして行ってくれるはずだ」
MF谷内田哲平(帝京長岡高1年)
「昨年は中3ながらプリンスリーグ北信越でプレーし、安定感抜群のプレーを見せた。一瞬のひらめきに長け、細かいボールタッチと高いアジリティーを駆使し、瞬時にパスかドリブルかを選択。相手の意表を突くプレーを連続し、相手守備網を混乱に陥れて行く。複数のJユースが触手を伸ばした新潟の逸材だ。この布陣ではトップ下に置きたい」
MF高橋大悟(神村学園高3年)
「すでにJクラブから注目を集める小柄なテクニシャン。狭い局面でも足裏やダブルタッチを駆使して、軽やかにすり抜け、左右両足から強烈な一撃を見舞わす。『蝶のように舞い、蜂のように刺す』という言葉がぴったりな、バイタルエリアのスナイパーだ。谷内田と組ませるとどのような連携を見せてくれるのか。一度見てみたい」
MF水野雄太(大津高2年)
「ボールコントロールとオフ・ザ・ボールの動きに長けたアタッカー。左サイドから仕掛けて行くドリブルは破壊力十分で、その後のリカバリー能力も非常に高い。連続したプレーが出来る彼は、ぜひともプロに行って欲しい存在だ」
FW荒木駿太(長崎総合科学大附高3年)
「点が獲れる場所を良く理解している。常にゴール前のスペースを狙い、そしてチャンスと見たら爆発的なスピードで一気に駆け抜け、ゴールを陥れる。その姿は旋回しながら獲物を探し、一気に仕留める鷹のようだ。消える動きも上手く、一瞬でも目を離したら、たちまちやられてしまう。相手DFにとっては一切気の抜けない存在だ。宮崎とのコンビネーションも非常に相性がいいだろう」
FW宮崎鴻(前橋育英高3年)
「日本人の父とオーストラリア人の母を持つ大型ストライカーは、フィジカルベースが高く、屈強な肉体を活かして前線であらゆるボールを収めて行く。空中戦はもちろん、胸トラップからのキープが抜群に上手く、相手DFが複数で潰しに来ても、しっかりと収めて、周りにボールを配って行く。パンチ力も十分で、個の仕掛けからゴールを決めることが出来る。将来性抜群のパワーストライカー。3年生でレギュラーを掴んだ遅咲きだが、この1年でブレイクして欲しい」
執筆者紹介:安藤隆人
日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)など●【特設】高校総体2017
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