磨き上げてきた技術で静岡準決勝突破!夏の日本一4回の清水東が25年ぶり全国出場へあと1勝!
ゲキサカ / 2017年5月29日 11時37分
[5.28 全国高校総体静岡県予選準決勝 常葉大橘高 1-2 清水東高 草薙陸上競技場]
平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(7月開幕、宮城)への出場権を懸けた静岡県予選は28日に準決勝を行い、全国総体優勝4回の伝統校・清水東高が常葉大橘高に2-1で勝利。19年ぶりとなる決勝進出を果たした清水東は、6月4日の決勝で静岡学園高と戦う。
2-1とリードして迎えた後半はまさに「現代版・清水東スタイル」の真骨頂だった。選手間の距離感を非常に短くして、奪いに来る相手DFをショートパスでいなして、いなしてボールを繋いでいく。
判断せずにパスをするのではなく、パスが難しければ身体を使ってボールキープ。スペースがあれば1年生FW佐野由尚やMF尾崎壮大(3年)、MF坂本翔(2年)がそれを縫うようなドリブルで前進していく。ゴール方向へ向かっていく動きやボールを保持する部分もまだまだ物足りない部分はあるが、それでも常葉大橘のDFは簡単にボールを奪うことができない。大半の時間帯で清水東がボールを保持したまま時間は進んでいった。
例えミスでボールを失っても切り替え速い守備でインターセプト。さすがに勝利を意識したか、終盤はやや押し返される時間帯もあった。だが、最後までリードを守り抜いて2-1で勝利。責任感の強さを感じさせる守備で相手のカウンターを跳ね返したCB小林誉貴主将(3年)は「本当に嬉しいです。ずっと遠ざかっていたのでベスト4まで来たことが信じられなかったんですけど、ここで勝てて、また信じられなかったですね」。伝統の青いユニフォームをまとった「ブルーイレブン」はスタンドからの祝福の声と拍手の中で喜びを爆発させていた。
「寝ても覚めても全国だといつも言っている」と渡邊勝己監督が口にするように、目標は決勝進出ではなく、92年以来25年ぶりとなる全国大会出場。その伝統校は試合開始直後の先制点で乗った。5分、左サイドを縦に突いたSB永島周汰(3年)がDFを振り切ってクロス。これをファーサイドでフリーの右MF古島佑樹(2年)が1タッチでゴールへ押し込んだ。
幸先良くリードを奪った清水東は落ち着いてゲームをコントロール。常葉大橘は足元の技術優れるFW大山幸央(3年)や俊足FW水野颯太(2年)が清水東の高いディフェンスラインの背後を狙って反撃する。清水東は小林とCB伊藤和哉(2年)の両DF中心に相手の攻撃を跳ね返していたが24分、常葉大橘はスピードに乗ってPAへ切れ込んだ大山がPKを獲得。これを自ら右足で沈めて同点に追いついた。
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