[MOM443]明治大DF袴田裕太郎(3年)_「スケールは大きい」、指揮官期待のDFが同点弾
ゲキサカ / 2017年6月2日 12時52分
[5.28 関東大学1部L第7節 明治大1-1駒澤大 味フィ西]
大学リーグ初アシストを自信に変えると、今度は初ゴールも記録した。28日に行われた関東大学リーグ1部第7節の駒澤大戦(1-1)で明治大のDF袴田裕太郎(3年=浜松開誠館高)は後半アディショナルタイム3分に同点弾を記録。チームへ勝ち点1をもたらした。
試合後、明治大の栗田大輔監督は「最後の同点弾のシーンはよく決めてくれたと思います」と殊勲のDFを労った。この日の明治大は前半から試合の主導権を握るも、ゴールが遠く。後半に入り、セカンドボールを拾えずに徐々に相手に流れが傾くと後半24分に失点。押し込んでいたはずが1点を追う展開となった。それでも後半45分を過ぎ、このまま終了かと思われたアディショナルタイム3分に仕事を果たしたのが袴田だった。
敵陣右から仕掛けたFW櫻井敬基(4年=藤枝東高)が相手DF二枚の間を割ったがカットされる。こぼれを拾った袴田が迷いなく左足を一閃。「(ボールをカットした)相手も体重が後ろ向きにかかっていたので、絶対に遠くには蹴れないだろうと、来ると思って、あそこでいきました」。距離ある位置からの低い弾道の一撃はゴールネットを揺らし、明治大は1-1に追いつき、勝ち点1を手に入れた。
ここ3試合で明治大の左SBに定着しようと結果を出している袴田だが、今季開幕から第3節まではCBでプレーしていた。本職はSBだが、昨季からはCBにも取り組んでいる。栗田監督は「左利きの精度が良く、守備のところで一対一に強く、気持ちも非常に強い選手。経験を積んでいくと面白い選手になる。スケールが大きいというか、CBもSBもできるので。日本人で左利きで長身のCBの選手は貴重だと思うので、経験を積ませたいなと思います。(今後は)CBも視野に入れています」と説明する。
今春に卒業していった先輩・DF河面旺成(現・大宮)のように、複数のポジションでの活躍に期待がかかるが、現時点で本人は「SBだと攻撃にも絡めますし、自分としてはクロスで結果に絡めるのでSBの方がやりがいは感じています」と率直な手応えを話した。
初アシスト、そして初ゴールと活躍続く袴田だが、残念ながら次節は累積警告で出場停止。先を見据えるDFは「自分は次は累積で出ることができないので。練習からポジションを奪われないようにやっていって、次の次の試合に出て、自分がクロスや得点で結果に絡めるようになっていきたいです」と誓った。
(取材・文 片岡涼)
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