強さ、ヘッドで存在感放つ松本一のボランチ兼ストライカー、小林ケリム正樹
ゲキサカ / 2017年6月3日 19時57分
[6.3 全国高校総体長野県予選準決勝 松本一高3-1 長野日大高 長野Uスタジアム]
個々の強度ある球際の守備や、守備意識の高さが光った松本一高の中で、最前線に位置する背番号5のFWが特に印象的な動きを続けていた。
ラグビー選手を思わせるようなガッチリとした体格を活かしたプレーで前線に君臨したFW小林ケリム正樹(3年)は、「身体の強さとヘディング。自分の武器でもあるのでそこで負けたくない。きょうはほとんど勝てていたので良かった」。前線でボールを良く収めてチームを引き上げていたほか、浮き球を何度も頭に当てるなど攻撃の起点になり続けていた。
ボールを持って前を向けば一気に前進。一見パワフルさが際立つが、周囲を活かす部分にも長けており、ボールを離すタイミングも絶妙だった。吉田慶士監督も「今日はよく収めていましたね」と評したFWは終了間際の決定機を逸するなど無得点に終わったものの、役割を果たして前半24分の決勝点に絡んだほか、守備面でも勝利に貢献した。
以前は「周りが見えなくてドタバタしていた」というFWが変化したのは、今年ボランチを経験してからだ。ボランチでも潰しやヘディングの強さを発揮した小林は、同時に視野が広がり、プレーの幅が広がったと実感している。
今回の総体予選県大会ではFW起用が続くが、地区予選ではボランチとしてもプレーして勝利に貢献。「自分の中では(プレー、視野の部分が)変わったつもりです。FWとボランチ両方やっている選手はあまりいないと思う」と語る小林は、自信を持っているフィジカル面、空中戦の強さ、戦術理解、そしてボランチでも活躍できることも武器に、他にはいないFWになっていくつもりだ
全国大会初出場を目指して戦ってきた。「行きたいですね、全国は。自分で点取って勝つのが一番ですけど、まずはチームに貢献して、最後、優勝するというところが目標です」。ボランチを経験して成長を加速させているストライカーがチームを初優勝へ導く。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017
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