3-5-2のイメージはかつてのイタリア代表やユベントス。“ピルロ役”のMF多賀「自分がもっとボールに触って」攻める
ゲキサカ / 2017年6月4日 22時17分
[6.4全国高校総体富山県予選決勝 富山一高 4—0 水橋高 高岡スポーツコア]
富山一高の大塚一朗監督は今年のチームの選手の特長を引き出し、欠点を補うために、3-5-2システムを採用している。FW坪井清志郎とFW大竹将吾の強力2トップや1ボランチの司令塔・MF多賀啓志朗主将、右ウイングバックの高浪陸(全て3年)ら個性派たちが躍動。プリンスリーグ北信越で首位に立っているチームは今回の総体富山県予選もライバルたちに差を見せつけて優勝した。
3-5-2システムのイメージはEURO2012で準優勝したイタリア代表やMFアンドレア・ピルロが1ボランチ、MFアルトゥーロ・ビダルとMFポール・ポグバがシャドーの位置に並んでいた頃のユベントスだという。多賀は「最初は3バックの脇とかやられていたんですけど、今はみんな集中して自信持ってやっています。ウイングバックが高い位置取れるんでクロスからのヘディングシュートだったり、ボランチが3人いるんでそこで数的優位使ったり、外からも中からも行けたりしています」と強みについて口にする。
今年の富山一はロングボールでの攻撃も、ショートパスでの組み立て、崩しも、セットプレーでの得点も「何でも」できるチームになってきている。この日は水橋高の厳しいチェックにリズムを崩す時間帯もあったが、大塚監督は「完成度はまだまだですけれども、もっとボールを回しがよくなればもっと良くなる」とこれからスケールアップしていく可能性を口にしていた。
後半には1対1に強いMF前田拓哉と潰しの利くMF高縁海(ともに3年)の両シャドーがいずれもゴール。セカンドを拾って前に出ることもできるビダルとポグハの役割を担う2人が攻守で仕事をしてのけた。一方で、ピルロと同じ役割を担う多賀は「自分がもっとボール触ってきょうもボール回せれば良かったけれどまだまだ課題でした」と反省していたが、構成力の高い中盤の3人や、それぞれの個性を補完して守る3バックなど日本一を狙うチームが全国総体でどのような戦いを見せるか興味深いところだ。
昨年から中盤の一角を担ってきた多賀は全国総体へ向けて「自分のゲームコントロールがどこまで通用するかとか体験してみたいですね」。選手権では「もっと悔いのないようにやりたかった」と自分を出しきれなかったと感じているだけに全国で個人、チームのサッカーを出し切る意気込み。団結力の高いという仲間たちと、挑戦している3-5-2のサッカーを極めて全国に臨む。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
森保ジャパンへ招集したい国内組「旬なタレント」5選 大ブレイク10戦10発ストライカーら厳選【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年5月2日 6時40分
-
[MOM4680]帝京長岡MF遠藤琉晟(3年)_新米ボランチが歩み始めた絶対的な選手への一本道。地元出身のダイナモが“後輩たち”の前でプレミア初ゴール!
ゲキサカ / 2024年4月30日 21時41分
-
[関西U-16 ~Groeien~]苦闘も声を出し合い、気持ちを高め合って劇的な逆転勝ち。東山が3年連続の全国へ白星発進
ゲキサカ / 2024年4月30日 15時4分
-
[MOM4674]立正大淞南FW三島拓人(3年)_結果で示した注目レフティー
ゲキサカ / 2024年4月29日 8時9分
-
[MOM4666]日大藤沢MF中村龍剛(1年)_成長した守備と得意のスルーパスを表現。“憲剛の息子”ではなく、「中村龍剛を評価されるために」
ゲキサカ / 2024年4月21日 4時9分
ランキング
-
1今永昇太がMLBで打たれない「たった1つのトリック」 米メディアが驚愕した「8.1」の魔法とは
THE ANSWER / 2024年5月14日 16時33分
-
2デコピンが「真美子夫人の前だとでっぷりした表情」 大谷翔平といる時との“違い”に注目
Full-Count / 2024年5月14日 7時50分
-
3「化け物すぎ」今永昇太、驚異の防御率に日米ファン騒然「尋常じゃない」「もうこれサイ・ヤングでいいだろ」
スポーツ報知 / 2024年5月14日 11時9分
-
4楽天ルーキーたちが「感動!」髭ダンディーな田中将大との食事会報告「貴重な時間」記念集合ショットも
スポニチアネックス / 2024年5月13日 22時31分
-
5宇野昌磨、自分に「彼はよくやった」 笑顔の引退会見、21年の競技人生に感慨「凄い道を歩いてきた」
THE ANSWER / 2024年5月14日 14時17分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください