「これ決めないとヤバイな」。星稜はMF高岸が3度目チャンスで仕留めて先制点
ゲキサカ / 2017年6月7日 20時57分
[6.5全国高校総体石川県予選決勝 金沢高 0-3 星稜高 金沢市民サッカー場]
挽回するチャンスを待っていた。星稜高は立ち上がりからサイドを起点にPAまでボールを運んでいたが、ラストパス、シュートの精度を欠いて決めきることができない。特にチャンスに絡んでいたものの、シュートを外していたMF高岸憲伸(3年)は危機感を抱いていたのだという。
「先制点の前に自分が何本か外しているところがあったので、3回目チャンスが来た時に『これ決めないとヤバイな』という時に決めれたんで、それはだいぶ大きかったと思います」
高岸は3度目に訪れたチャンスで先制点を決める。前半18分、FW森井啓太(3年)の右クロスのクリアボールを拾うと、右足一閃。ゴールを確認すると、背番号8は笑みを浮かべながら走り出し、チームメートからの祝福を心地よさそうに受けていた。
準決勝の遊学館高戦はチームが全体的にボールを蹴り過ぎていたことを反省。トップ下を務める高岸はボールを繋ぐことを意識した試合の中で技術力の高さを発揮し、攻撃を引っ張った。チームは低い位置でボールを失い、ショートカウンターを食らうシーンもしばしば。精度は課題だが、攻撃のキーマンはチーム全体が70分間繋ぐことを意識し続けて、3得点したことについては前向きだった。
選手権で逃した全国に“戻る権利”を得た星稜。高岸は「結果にはこだわっていきたい。去年負けているので結果にはこだわっていかないといけないと強く感じていますし、星稜はパスサッカーっていうのは頭にみんな入っていると思いますし、パスサッカーをする上で攻守の切り替えは追求しなければいけない部分なんで、全国までに切り替えや運動量の部分を突き詰めてしっかりパスサッカーで勝ちたいです」と意気込んだ。
個人としても自身に運動量を求めて局面、局面に顔を出していく構え。そして、この日のように結果を残して勝利に貢献する。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017
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