入り方を反省する麻也、昌子との連係には手応え「鹿島はこんな感じかとイメージできた」
ゲキサカ / 2017年6月8日 3時21分
[6.7 キリンチャレンジ杯 日本1-1シリア 味スタ]
ゲームキャプテンは険しい表情で試合を振り返った。負傷離脱中のMF長谷部誠に代わり、3月に続いてキャプテンマークを巻いた日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は「チームとしていかに試合の入り方が大事かを痛感した試合だった」と、自戒を込めて反省した。
シーズンを終えた海外組は5月28日から先行して合宿をスタートし、2部練習で体を追い込んできた。13日のW杯アジア最終予選・イラク戦(テヘラン)に向けたコンディショニングの中で疲労が残っていた影響もあるだろう。吉田は「ボールのスピードが出るピッチで、ボールスピードが速すぎた。正確さが必要だったし、そこでミスが起きて相手にリズムが出た」と、ピッチコンディションの影響もあったと指摘した。
前半は全体が間延びし、選手間の距離感も遠かったが、後半は選手交代もあって状況が改善。「後半は何とか盛り返した。チャンスもあったし、決められるところで決めておけば問題ない試合だった」と、勝ち切れなかったことを悔やんだ。
左隣には初めてコンビを組むDF昌子源(鹿島)がいた。これまでの“相棒”だったDF森重真人がメンバーから落選。吉田のパートナーがだれになるか注目されたが、ハリルホジッチ監督が指名したのは24歳のセンターバックだった。
「どの選手も自分のチームのやり方に慣れている。そこをすり合わせるのが代表チーム。オフサイドをかけるのか、いつ前に行くのか。今日やってみて、鹿島はこんな感じなんだろうなというのがイメージできた」
昌子の癖、鹿島の守備のやり方などをピッチ上で感覚的につかむことができた。それは練習だけでは深められない部分。「これから話し合って、すり合わせて、また(昌子)源と組むときはもっといい関係でやれるようにしたい。良くなかったところも含め、そういうのが浮き彫りになっただけでも良かった」。大事なのはイラク戦。そのための“予行演習”を積めたことが最大の収穫だった。
(取材・文 西山紘平)
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