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[MOM447]順天堂大MF名古新太郎(3年)_「これは来たなと」、チームの“心臓”が流れ引き寄せる直接FK

ゲキサカ / 2017年6月13日 12時8分

順大MF名古は直接FKを決めた

[6.11 関東大学1部L第9節 順天堂大3-2流通経済大 東金]

 流れを引き寄せる3点目は背番号7の右足から生まれた。順天堂大は流通経済大に3-2で勝利し、順位の入れ替えに成功。2位へ浮上を果たした。先制しながらも追いつかれ、再び勝ち越した状況でMF名古新太郎(3年=静岡学園高)が鮮やかな直接FK。一進一退の攻防が続くなか、2点差に突き放したことで、ピッチの空気は一変した。

 2-1の後半31分、PA手前正面でFKを獲得。名古が右足で蹴り入れたボールはすっと伸び、ゴール左へ突き刺さった。3-1と差を広げたチームはその後に失点したが、3-2で逃げ切った。「開幕戦の明治大戦で酷いボールを蹴ってしまっていた。それからずっと練習していたので、FKを獲得した瞬間に、これは来たなと。上手く決まってよかったです」と殊勲のMFははにかむ。

 全日本大学選抜では2列目や1.5列目でプレーする名古だが、順大でのポジションはボランチ。この日も中盤の底からパスを供給し、機を見ては攻め上がった。「自分の意識的には前に出るようにしていますが、守備もやらないとだめ。そのなかで自分の特長を出せれば、それはそれで評価されると思います」と言うように、今はボランチながら持ち味である攻撃力の高さを要所で示しつつ、プレーしている。

 順大の堀池巧監督は「点を取りたいから、前でやりたい気持ちはあると思う。それは自分もよくわかっているし、できるならばやらせたい。レオ(旗手)と名古の2トップなんて楽しみでしょ?」と思いやりつつも、「選手の良さを出すのもそうですが、チームとしていかに勝つ確率を高めるかというのが大事。そういう意味で今はあのポジション」と説明した。

 守備に特化したボランチはチームに控えているが、監督は「プレッシャーがかかるなかでも、ターンできたり、前を向いて前線へ供給できる」という名古の攻撃面での能力を生かすべく中盤の底に配置している。それは関東リーグで2位へつける順天堂大の“心臓”にもなっている。

 とはいえ指揮官が「ポスト名古やポスト室伏(航)を探す、育てるのは僕の仕事でもある」と語るように、この先に名古が1列上がってプレーする可能性は大いにある。FW旗手怜央(2年=静岡学園高)との“静学2トップ”でピッチに立つ日もそう遠くはないのかもしれない。

 また、名古は今夏のユニバーシアード競技大会を戦うユニバーシアード日本代表(全日本大学選抜)への選出が濃厚。順大での活躍を世界大会へつなげたいところだ。

 頼れる3年生MFは「選ばれることが目標ですし、選ばれたならばしっかりと試合に出て、チームの中心として活躍できるようにやっていかないといけないと思う。まずはチームでしっかりと結果を出して、ユニバへ向けていい準備をしていきたいなと思います」と誓った。

(取材・文 片岡涼)●第91回関東大学1部L特集

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