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驚異的な高さでオランダを圧倒。栗原イブラヒムジュニアの見せた“上”への思い

ゲキサカ / 2017年6月15日 8時59分

前半15分、先制点を決めたU-16日本代表FW栗原イブラヒムジュニアがガッツポーズ

[6.14 JFAインターナショナルドリームカップ第1戦 U-16日本代表 1-3 U-16オランダ代表 ユアスタ]

 188cmと大柄ながら、しなやかさも兼ね備える体は高校1年生のモノとは思えない。中学時代からその素材感を高く評価されてきたFW栗原イブラヒムジュニア(三菱養和SCユース)が、6月14日に開幕したU-16 JFAインターナショナルドリームカップにて国内で行われる日本代表の国際試合に衝撃のデビューを飾った。

 立ち上がりからアグレッシブなプレーを見せて相棒のFW斉藤光毅と共にオランダのポゼッションプレーを阻害し続けると、15分には高い位置でのボール奪取からGKを観てしっかり流し込んでみせた。

 その後の時間帯で見せたのは“高さ”のアドバンテージ。単に身長だけではなくジャンプのタイミングも良く、左右からのクロスやセットプレーに合わせて次々とオランダDFに競り勝ち続ける。欧州の中でも高さに定評のあるチームを相手に、ガーナの血も引く日本の大型FWが存在感を見せ続けた。

 もっとも、本人から漏れてきたのは専ら反省の弁だった。「自分が決めないといけなかった」と言うとおり、競り勝ってはいながらゴールには至らず。試合終盤には動き出しで完全に相手DFを出し抜いてFKに頭で合わせるシーンもあったが、これも枠外へそれた。「惜しい」で終わってしまった結果が1-3という敗戦で、そこに責任を感じずにはいられなかった。

 高い視線を支えるのは、苦い記憶と目的意識だ。昨年は一つ年長の代表チームの海外遠征に招集される機会もあったが、そこで「宮代大聖(川崎F U-18)とか久保建英(FC東京U-18)とかが本当に上手くて、でも自分は何もできなかった」と、大きな差を痛感させられた。それから約1年を経ての代表招集となったが、あの苦い記憶と「もう一度そこに挑戦したい」という思いが栗原を支えている。

 だからこそ、「このままじゃ終われない」。長年あこがれてきたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは「自分が最後に外したヘディングみたいなのをホントに決めてくる選手」である。もちろん、そことも大きな差があることは分かっているが、少しでも近づくためには残る2試合でこの日以上の結果を出すしかない。それは大きな目標であるU-17W杯(10月開幕)のメンバー入りという可能性をたぐり寄せることにも繋がるに違いない。

(取材・文 川端暁彦)

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