「まさか叶うとは思っていなかった」プロ入りの夢。京都加入の阪南大MF重廣卓也は評価高い運動量とどん欲さで勝負
ゲキサカ / 2017年6月15日 17時21分
阪南大MF重廣卓也(4年=広島皆実高)の京都サンガF.C.加入内定会見が15日、大阪府松原市の阪南大キャンパスで行われた。会見には重廣に加え、同大の須佐徹太郎監督、京都の野口裕司強化部部長も出席。重廣は「幼い頃から夢だったプロサッカー選手になれて嬉しく思います。その第一歩をサンガという素晴らしいクラブで刻めて光栄です」と語った。
「高校時代は決して目立つ選手ではなかったので、大学に入る際も『プロは無理だろう』と現実を見ていた。でも、阪南から多くのプロ選手が出ているので、少しでも可能性があるならと信じていた。まさか叶うとは思っていなかった」。そう振り返ったように、重廣は4年前に自らがプロになれるとは考えてもいなかったという。
広島県北部に位置する三次市の出身。中学でも地元でプレーすることができたが、「サッカー人口が少なく、仲の良い選手しかいない環境。(小学生の頃に)県トレセンで周りの選手と差を感じて、広島市内でやりたかった」と広島市内に住む親戚を頼り、中学から親元を離れた。
中学時代は、AC MINAMIに所属。足元の技術は通用したが、当時は身長も低く、体格も華奢だったため、ボールを持っても当たり負けすることが多かったという。ただ、居候した家の子どもが高校生と大学生だったため、「実家にいた時は甘えていた部分があって、食事をすぐ残していたけど、中学の頃に二人の食べっぷりを見て、真似をした」。食への意識が変わった中学の3年間で、20cmも身長が伸びたという。
広島皆実高に進んでからも、決して華やかな選手だったわけではない。1年次に県選抜に選ばれていたが、レギュラーに定着したのは高校3年になってから。3年目は選手権に出場し、得点もマークしたが、「中心選手ではなかったし、チームメイトにも負けていた」(重廣)。
サッカー人生が一変したのは、阪南大に入ってからだ。元々は、中盤でパスを裁いて終わりの選手だったが、「須佐監督から褒められたことがない。どんなプレーをしても、『それは違う』などと言われたり、満足させてくれなかった。監督の要求に応えることができれば、もっともっと凄いプレイヤーになれる。もっとやってやろう、もっと成長してやろうと思えた」(重廣)と求められるプレーを追求していくうちに、運動量が持ち味の選手へと変貌していった。
京都の野口強化部部長が「現代サッカーに必要な運動量の多さを備えている」と口にするように、サンガが評価するポイントも大学に入ってから得た武器だ。加えて、「今年2月にキャンプに来た時に、やったことがない3バックの一角をやっても、物おじせずに先輩たちを動かす姿を見て、感心した」ことも獲得の決め手となった。須佐監督がプレー面と共に評価するのは、メンタル面。「変わろうとするのは能力。選抜など与えられたチャンスでちゃんと結果を残す、どん欲さはプロ向き」と太鼓判を押す。
「大学時代の僕と、高校時代の僕ではまったく変わったことがプロ入りに繋がった」。自身がそう振り返るように、どん欲に成長を求めたからこそ掴めたプロの世界。「ボランチはチームのバランスをとるイメージがあるが、前に後ろに横にと動いて攻守に関わることが僕自身の特長。1年目は攻守にわたってハードワークして、チームを活性化させたい」と意気込むように、Jでも持ち味を活かしつつ、更に成長した姿を見せつけるつもりだ。
(取材・文 森田将義)
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