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這い上がってきた市船のエースストライカー、FW福元友哉が代表決定戦で3発!:千葉

ゲキサカ / 2017年6月18日 0時59分

「Bチームでもう一度、自分自身で考え直しました。そこで気付いたのは、やっぱり結果を出すこと。紅白戦でAチームを相手に負けていたら、絶対に(Aに)上がれないと思ったので、数的不利であっても貪欲にゴールを決めることを意識しました」。

「這い上がってこい!」という朝岡監督の強烈なメッセージを彼はしっかりと受け止め、自分が何をすべきかを一度冷静になって考え直すことが出来た。そしてハングリー精神も芽生え、「もう後が無いという気持ちです」と、普段の練習と紅白戦にすべてを懸けた。結果、彼は紅白戦でゴールを重ね、インターハイ予選直前にAチームに帰って来た。

「シュート数を増やしてやり続けることに意識をした」。巻き返しを図る彼に、卒業して行った先輩達も励ましの声を送り続けた。「(杉岡、原、高らと)今年もラインで連絡を取って、『公式戦で1点穫れば乗れるから』と言ってくれた。絶対に期待に応えたいと思った」。初戦、準々決勝は結果が出なかったが、インターハイ出場が懸かった重要な準決勝で、これまでの想いを一気に吐き出した。

 0-0で迎えた前半30分、FW有田朱里の縦パスにMF郡司篤也が抜け出すと、福元は「練習でも郡司からのパスからゴールを挙げているので、絶対に来ると思った」と、ゴール前に猛ダッシュ。郡司のチップキックからの柔らかいボールに対し、少し前に身体が入りすぎたが、「何が何でも押し込もうと思った」と身体をねじるようにボールを捉え、ゴールに押し込んだ。

 昨年の柏U-18戦以来、実に6か月半ぶりの公式戦のゴール。「1点穫れば乗れるから」という先輩の言葉通り、彼は39分にヘッドで2点目を叩き込むと、後半10分にはクリアボールから一発で抜け出し、GKとの1対1を冷静に沈めて、ハットトリックを達成してみせた。

「ようやく責任感と自覚が出て来たかな」と朝岡監督が目を細めたように、待ちに待ったエースストライカーが目覚めの時を迎えた。

「2年のときは『なぜ僕が?』と思っていたところもあったけど、今年は常に『次は無い』という覚悟でやれていて、それが良い緊張感になっています。だからこそ、3点獲ったことで満足したら成長が終わるので、毎試合点が獲れるようにチームに貢献をしていきたい」。

 本物のブレイクスルーはこれからの結果次第。大きなきっかけを掴んだ福元の進化と逆襲はまさにこれから始まる。

(取材・文 安藤隆人)●【特設】高校総体2017

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