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教育実習で主力不在もチーム守る「本当に頼りになる仲間」、筑波大DF松村&MF浅岡が示す強さの源

ゲキサカ / 2017年6月20日 12時42分

 松村は國學院久我山高から高校選手権直後の一般入試で合格を得て、筑波大へ進学。B1チームでスタートし、1年生の後期に一時はトップチーム入りしたが再び“降格”。1年間をBチームで過ごし、大学3年から再びトップチームへ戻った。

「なかなか試合に出られずに辛い時期もあったんですが、いつかチャンスは来ると思っていて、自分が家族や高校の同期や友達も応援してくれて、励まされて支えられてきた。そういう人たちに試合へ出て、恩返しをしたいという気持ちがすごいあって。そういう気持ちがあったので、努力を継続して、ここまで来れたかなと思います」

 今季ここまで2試合に途中出場。そして初先発となった明治大戦で及第点以上の戦いぶり。指揮官は「一般(入試)で入ってきて、なかなかチームに定着できないような選手でしたけど、元々持っていたフィジカル的なポテンシャルはチームのなかでは一番だとみんなが認めていた。それをなかなか継続して発揮できなかったというところ、4年間で期するものがあって成長して、今日の試合のパフォーマンスだったと思うので頼もしいなと思います」と松村を褒めちぎった。

 表立っては教育実習や就職活動で抜ける仲間を快く送り出しつつも、実際には内部で波風立っているチームも少なくない。就職活動で抜ける主力選手へ当たりが厳しくなる指導者やチームもあるのがリアルだ。しかし筑波大はそうではない。それぞれがしっかりと自分自身の道を見据え、互いの選択を尊重しあっている。サッカー、学業、進路……真摯な取り組み方をしている先輩の姿を後輩たちは見て、同じように歩む。それが重なり、伝統はつくられている。そこに筑波大の強さの源がある。

 すでに就職先を内定させている松村にとって、真剣にサッカーをできる時間はあとわずか。「やっぱり本気でできるのは今年が最後、小井土さんにも言われたのですが、キャリア最高の自分を見せて、自分も納得できるように終わらせたいなと思います。4年間でチームにまだ何も貢献できていないので、そこが一番。チームになにか貢献できれば」と微笑んだ。

 頼れる4年生たちとともに、文字通りにチーム一丸となり、筑波大はインカレ制覇に続くタイトル奪取へまい進していく。

(取材・文 片岡涼)●第91回関東大学1部L特集

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